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全日本模型ホビーショー2023 [イベント]

本日は東京ビッグサイトで開催されていた全日本模型ホビーショー2023を観に行ってきました。主にプラモデル関連のショーとなります。

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自分はプラモデルには無縁の人間ですがルアーメイキングに使う塗装用品や塗料など共通の物も多いため、何か面白いモノがあればと思い観に行ってみた次第。

スマホ決済の前売り券もあるようですが、当日入場券が現金で購入できるのはいいですね。チケットをオンライン購入に絞って入場者数を減らしてしまった展示会もありますから。どこの何というイベントかはここでは言いませんけど(苦笑)。

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ショー自体は釣りフェスティバルよりも小規模な印象。メーカー自体が釣具ほどは多くないのでしょう。結果的に通路は広く、会場内も混み過ぎずで見やすかったです。

各ブースでの物販も盛んに行われていました。限定品、ジャンク品、旧型製品のアウトレット等々。自分は昼過ぎに会場入りしたのですが、午前中に完売してしまったものもあったようです。きっと物販目当ての人は開場時間に来ているのでしょうね。この辺りはキープキャストに近いかな?

さて、自分は現在2本のエアブラシを所有しているのですが1本を廃棄して2本新調したい考えがあり、新製品のエアブラシのチェックをしたく、エアテックスさんのブースに出向きました。ちなみに自分が今現在メインで使用しているエアブラシもエアテックス社製のものです。

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台湾のLIN'SというメーカーのSIN134というダブルアクションエアブラシ(ドイツのH&S社同様、エアテックス社が輸入代理店をされているようです)。アルミ製だそうで、表面処理は艶消しのアルマイトかな?格好いい。実際に手にしてみましたがアルミ製だけあって軽い。ボタンの操作感も細かい作業がやり易そうでした。レバープッシュの形状も独特です。高級モデルのようで、国産品が2本買えてしまうお値段。

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10月中旬発売予定のPrimaryシリーズ。これまでの常識を覆す黒いエアブラシ。黒系の塗料を入れたらカップ内の清掃時に困るでしょう?と思っていたところカップ内部は塗装されておらず金属色でした。展示品がたまたまだったのかもしれませんがカップの蓋を回すのが硬かったです。手にした感じは割とズッシリ重い印象を持ちました。

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エアブラシではないですが流水を利用したナイアガラ塗装ブース。¥50,000近い高級モデルなのですが、ルアー塗装の場合はウレタン塗料など湿度も気になるところなのでこれは候補から外れるかな?でも面白いですよね。エアテックスさんは個性のあるモノ作りが随所に感じられ、好きなメーカーです。

エアブラシのメーカーはエアテックス以外にもタミヤ、クレオス、アネスト岩田など色々あるのですけれど、ホビーショーで実際に商品を手にすることが出来たのはエアテックスのみでした。

塗料も面白いものが色々ありました。

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ガイアノーツさんのルミナスカラー。過去に8色ほど発売したことがあるらしいですが、そのうちの5色を再販するとのことです。

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ルアーの世界だとルミナスカラーというとほとんどがイエロー(グリーン)なのですが、もっと釣れるルミナスカラーも出来るかもしれないですね。異なるルミナスカラー同士を組み合わせても面白いかも。

同じくガイアノーツさんのメタリックカラー。

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今はウッドプラグにだってクロームメッキに近いカラーが塗れないことはないんです。ただ、塗装後にウレタンクリアーを吹くとくすんでしまう。まぁ、プラモにはウレタンコートなんて要らないですものね。

初出展らしいトアミルさんの各種塗料。

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偏光系のメタリックカラーとメッキ調カラーが充実していました。流行りなのかな?

こちらは自分も普段使いで愛用しているクレオスさんのMr.カラー。

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おぉ、これまでホワイトとグレーしかなかったサーフェイサーにシルバーが!これまではホワイトのサフ仕上げの上からパールホワイトやスーパーシルバーを吹いていましたが、これがあればサフの色そのものを活かすことが出来そうです。ルアーメイキングにはうってつけでしょう!2023年内発売だそうですが、これは発売されたら間違いなく買い!

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昔に流行ったG-finishって知っています?今でもPRADCO製品では一部存在しています。最近はネイルなどでの需要もあるので、あのギラギラ系カラーが割と充実してきているんです。ガラス粒子ではなくて、オーロラフレークをさらに細かくパウダー状にしたもののようです。

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折り畳み式のダンボール製簡易塗装ブース。価格も¥2,750と安いです。いや、ダンボールと考えたら高いのかな?!以前からダンボールを流用して塗装ブースを自作する人もいましたがこの値段だったら買ってしまった方が早いですね。10月下旬発売だそうです。

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こちらはMr.カラーのメタリック系で塗装したプラ製スプーン。もう金属製にしか見えません。ただやっぱり、この上からさらにクリア(ウレタン)コートを掛けることは考慮されていないそうです。

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ペイントリムーバー。最近はルアーの塗装を剥がす人も多いでしょう。代用品もありますが、専用品が良いという事でしたらこれですね(ルアーメーカーによって塗料が異なるため使えないものもあります)。

SHOW UPさんも各種塗料が豊富。

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元祖調光変色カラーのマジョーラ。一時期ルアーでも流行りましたが最近はあまり見ません。というのも、価格が1kg当たり数万円とメチャクチャ高いんです。その割にルアーではさほど需要もないので、まぁそうなりますよね。でも面白い塗料には違いないです。

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ウッドプラグに試してみたいクラックカラー。

タミヤは会場内で2番目に大きなブース出展(1番はBANDAI)。もちろん主軸はプラモデルですが、用品も非常に充実しています。しかもこれらがブース内で購入できたようです。

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こうした用品って、よほど大きな模型店などに行かないとなかなか揃っていないんですよねぇ。

タミヤはエアブラシのシェアも大きいです。特にプラモデル愛好家の間ではかなりのもの。エアブラシの新製品はなかったようですが、実物展示があると良かったな~。

ツール系がメチャクチャ充実しているゴッドハンドさんのブース。

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こちらはホットシュライバーという箔転写を行う機材。量産での使用は難しいですが、個人で作るルアーには箔の部分転写や文字入れなども出来るので面白そうです。人とは違うものを作りたいビルダーさんにはいいのではないでしょうか。

エトワールさんのニッパーアドバンス。

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ニッパーといえば酷使するほど切れ味が落ちてくるのは致し方ないものですが、何と替刃仕様のニッパー。まぁ、プラモ用途ですのでステンレスワイヤーなどの切断は厳しいらしいです。そりゃそうか。

シモムラアレックさんのツール各種。

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どれも個性的な形状をしたものばかりで、きっとニッチな用途向けなんでしょう。でもそれがドンピシャにハマると、汎用ツールでは実現できないような作業効率を生み出すはず。ルアーメイキングも人によって手法は様々。もしかしたらドンピシャの作業ツールがこの中にあるかもしれません。

エコーテックさんの超音波カッター。

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実際にアクリル板をカットさせていただきました。いや~、アクリルカッターでカットするのがアホらしくなるほどイージーにカット出来ました。切削カスや粉が出ないのも良い。価格は¥45,760とのことでリップ成型のためだけにこれを購入するかどうかは悩みどころです。でも、大量にリップを作るということでしたらアリだと思います。釣り関係だったらカーボンシートなどもカット出来ますよとのことでした。

ちなみにこのエコーテックさん、あの本田電子(HONDEX)さんから派生、独立した会社です。超音波系に強いはずです。

コレ凄くないですか?ウッディジョーさんの木製模型。来場者の皆さんも盛んに写真撮影していました。値段も凄いですが実物を見ると納得です。

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少し話が逸れてしまうのですが、ルアーメイキングを仕事にすることはとても大変な事だと思っています。実際、消滅してしまったハンドメイドプラグのブランドは多いです。ましてやこの先、釣り業界は縮小していくのが目に見えています。釣り人が減り需要も減れば、商売が成り立たなくなるのも当然の成り行きです。

でも、ハンドメイドルアービルダーの技術というのはその成型技術然り、塗装技術然り、一般世間の人からすれば物凄い技術を持ち合わせています。その技術を他の分野で転用できれば、充分仕事になるかもしれない。以前に自分が塗装を依頼していた会社は、大手企業からの請負でソフビの塗装も受けていました。そうした需要もあるという事です。

ウッディジョーさんの木製模型凄いですよね。でも、ハンドメイドルアービルダーの人なら一般の人が驚くレベルのものを充分作れるはず。ルアーだけで食っていこうとするとこの先はジリ貧になります。まだ余力があるうちに何か他の仕事が出来ないか模索しておいた方がいいと思います。ルアーのメイキング技術というのはそれくらい他にも活かせる技術です。プラモデルの世界にもルアービルダーの人が生きる活路があるかもしれません。塗装技術などはズバ抜けているわけですから。

ホビーショー、実に面白い展示物が多く楽しめました。たまには釣り以外のジャンルに目を向けてみるのもいいですね。

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