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もっと!を叶えるイモグラブ [製品開発]

ゲーリー素材であんなワーム、こんなワームを作って欲しい。自分の元にはそんな要望も幾つか寄せられてきます。

塩入のワームは確かに釣れる。その含有率が高いほどよく釣れる。けれども、含有率を高くするほど失われていくものもあります。透明感、プリッとした張り、耐久性等々。だから、ゲーリーマテリアルは決して万能ではありません。

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それはゲーリーヤマモトカスタムベイツ社(現GSM傘下ヤマモトベイツ)が一番よくわかっていて、フラグラブやイカに使われているフラスカートにはあえてノンソルト素材を使っていることからも明らかなのです。フラスカートをソルトイン素材で作ると張りが失われ、独特のフレアーアクションは生まれてこない。

何でもかんでもゲーリーマテリアルで作ればいいというものではないのです。だから私の元に寄せられる数々の要望も、実を言うと的外れに思えるものの方が多いとの印象です。その機能、その形状だったらノンソルトもしくはソルトの含有率を下げた方が良い、と。

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ただ、イモグラブに関しては確実にゲーリーマテリアルが向きます。

以前、北関東某所の管理釣り場に出向いた時のこと。イモグラブで入れ喰い状態になった。イモグラブが着水した瞬間にバスがもんどりうってバイトしてきていました。1キャスト1ヒット状態だった。

オフセットフックで使用していましたがワームの消費量が半端ない。何尾か釣りあげるとイモグラブはボロボロのグズグズになってしまう。自分はセコイので、違う面にフックをセットしたり、しまいには前後逆(!)にフックをセットしたりもしましたが、それでも限界があります。何せこの日、まさかここまでイモグラブを消費するとは思わなかったもので数パックしか持参してきていない。

ここでふと良案を思いついた。手持ちのノンソルトグラブのテールを切ってイモグラブにすればいいじゃないか。これだけ入れ喰いなんだからイモグラブ的なものだったら何だって喰うだろう。

ところがワームを換えた直後からピタリとアタリが途絶えました。フォールスピードをゲーリー素材に近付けようとネイルシンカーを入れてみてもまるで効かない。さっきまでの入れ喰いが嘘のように静まり返ってしまった。

時合いが終わったのか?と思い再度ゲーリーのイモグラブに戻してみる。すると即座に入れ喰い状態が復活した。

ここまでの体験をしたことで、これだけははっきりとした。イモグラブは高濃度ソルトインマテリアルだからこそ釣れるワームなんだと。それ以外の素材で作っても駄目なんだと。

やがて私のもとにまた新たな要望が寄せられてきました。ゲーリーマテリアルで、全長90mmの巨大イモグラブを作って欲しいと。イモグラブである以上、これはもうゲーリーマテリアル以外は考えられないとその意見に同意するほかありませんでした。

(つづく)

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