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12月下旬 イモで狙う若狭湾ロックフィッシュゲーム [釣果報告]

ロックフィッシュ用のワームというと、ホッグ、シャッドテール、グラブなど、いずれにせよテールなどパーツが動くものがイメージされると思います。

が、東北ではイモグラブをロックフィッシュゲームに使う人がいます。その発祥は、私のブログにも何度か登場している岩手県宮古の中嶋康文さん。ゲーリーインターナショナルさんからのサポートも受けている凄腕アングラーです。中嶋さんが釣り東北誌や動画、ブログなどでイモの釣りを紹介したこともあって、東北ではイモグラブを使う人がいるというわけです。

中嶋さんが使うイモは、4インチグラブのテールカット版の他、ジャンボグラブのテールカットも使うことがあるようです。

どうしてイモなのか?という点に関しては、パーツのないワームを使うことによってフッキング率を上げることが理由の1つに挙げられます。特にアイナメはパーツの付いたワームだとパーツ部分に喰いつくことが多い。その状態でアワセるとスッポ抜けてテールや脚だけを持っていかれてしまうというわけです。
これがイモだと、喰うのはワーム本体しかない。これによって確実にフックも口にすることになり、フッキング率が上がるということのようです。

ですので中嶋さんのイモグラブゲームはテキサスリグ。アピール力を上げる際にはブレードを装着することもあるようです。つまり、ノーシンカーで使うバス釣りのイモグラブゲームとは別物ということになります。

ところが今回紹介するのは、バス同様のノーシンカーによるイモグラブゲーム。アングラーはM野さん。若狭湾で良型のタケノコメバルもキャッチに成功しています。動画もありますのでそちらも併せてご覧ください。

この度は12月下旬、イモグラブ40を使った福井県・若狭湾ライトロックフィッシュゲームの釣果報告です。

冬になると、若狭湾では海藻が水面近くまで伸びてくるエリアがあります。
その海藻の中にメバルやガシラが潜んでいるわけです。

そういったポイントでは、シンカーを重くして海藻を突っ切って釣る。
という方法がありますが、シャローエリアですので重いシンカーを使うと海藻が大きく揺れて、魚が警戒心を抱いてしまうのです。

他にプラグなどで海藻の生え際を狙う方法も考えられますが、少しでもキャストミスをすると、海藻にプラグが引っかかってしまいますので、現実的ではありません。

ジグヘッド単体でも同じような現象に悩まされますし、飛距離も出ません。

また、魚がヒットしても、海藻に潜ってしまいますから、なかなか釣り上げるのが難しいのです。

そこで、軽量リグをキャストしやすく一般的なメバリングタックルよりもパワーのあるベイトフィネスタックルに海藻攻略用にイモグラブ40のノーシンカーリグを投入することにしました。

イモグラブ40は重量3.5gでベイトフィネスタックルでもぶっ飛びます!

キャスト後、ボトムまで着底させたら、ゆっくりタダ巻き、もしくは軽くトウィッチをします。
そして、海藻の上を這うようにリトリーブしていき、イモグラブが海面に出た瞬間!

バホッと何かがバイトしてきました。

魚体が見えるほどの表層。
バス釣りのトップウォーターゲームと同じような感じで興奮度MAX!

バイトがあったときに、ゴリ巻きすれば良いのですが、動画撮影用のカメラのスイッチを入れていなかったために、慌ててスイッチを入れましたが、モタモタしているうちに海藻に潜られ苦戦。

ライトゲームの対象魚としては強烈なパワーで、見えた魚体はなんとなく、茶色っぽいので、尺メバルか!?

と期待しつつ、なんとか釣り上げると、

なんと!

34cmのタケノコメバルでした。

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若狭湾ではタケノコメバルはとても貴重な魚で、さらに30cmを超えるサイズは、滅多に釣れない幻の魚。

まさかの幻レベルの魚がトップウォーターで釣れるなんて、本当に驚きです!
イモグラブの神がかり的な威力を感じずにはいられません。

そして、その後も、イモグラブを海中でユラユラさせているとお馴染みのガシラが連発。

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上手く使いこなせば、様々な魚が釣れると思います。

そして今まで避けて通れなかった根がかりは一切せず、とても快適な釣りが出来ました。
ロックフィッシュゲームの新世界を垣間見た瞬間と言えるでしょう。

イモグラブのノーシンカーリグ、お勧めです!

【当日の模様はこちら】


遠浅のゴロタエリア、海藻の茂ったエリアなどでは、その攻め辛さゆえにこれまで誰も探り切れていない場所がまだまだあるような気もします。テキサスリグでもいちいち引っ掛かるようでは効率が悪いし、根掛かりを恐れてシンカーを軽くしても遠投出来ないし、といった具合です。

そんな場所でもイモノーシンカーであればストレスフリーで攻略できるというわけです。今まで見向きもしなかった場所が、イモグラブを使えば実は物凄く釣れる場所かもしれない。

もしかしたらイモグラブがロックフィッシュの釣りを変える・・・かも?!

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おもち

Mさん、よくユニークな釣りをされていて、とても勉強になります。

高比重ワームのノーシンカーリグ、試したことはあるんですけど、その時はシッポ付きのワームだったので抵抗ですぐ浮いてしまって失敗に終わった記憶があります。
そしてイモグラブってそんなに自重があったんですね。知りませんでした。

話題とは少し違いますが、グラブタイプのワームで釣れず、テールをフグにちぎられてしまったものをそのまま投げたらすぐ釣れちゃった、なんてことが過去に何度もありました。
あの形状にも何か秘密がありそうですね。
by おもち (2019-01-13 18:33) 

IKE-P

M野さんとおもちさんはどちらも若狭湾で釣りをしていますから、お互いが気になるところですよねぇ。

イモはシャローのゴロタないしウェードエリアで是非。
by IKE-P (2019-01-14 22:13) 

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