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釣り雑誌の休刊に思う [その他]

今現在で人気の高い釣りって何でしょう?一般的なイメージとしては、バス釣りは一時期のブームが去って釣り人がソルトルアーや海釣りに流れたなんていう話もあります。ある意味それも間違いではない。ただその割に、ソルトルアーや海釣りの雑誌は苦しい状況かもしれない。

ここにきて釣り雑誌の休刊が続いています。7月末には「磯・投げ情報」が。そして今月には「SALTY!」が休刊になった。

磯・投げ情報はファミリーフィッシングにも好適な堤防釣りの情報をポイント紹介付きで詳しく掲載していた海釣りの雑誌。

SALTY!はシーバスフィッシングを中心に各種ソルトルアーゲームを扱っていた月刊誌。読者参加型のシーバストーナメントなども行っており人気を博していました。ちなみに最終号となってしまった8月18日発売号には休刊の文字は一切なく、連載には(次号に続く)の記述があるものも。要するに休刊が決まったのは8月18日発売号の校正が終わってからの事で、かなりの急転直下で決まった事だったのが伺えます。

海釣りやソルトルアーが人気というならどうしてこれらの雑誌が休刊になってしまうのか。一方、ブームが去ったと言われがちなバス釣りは現在専門誌が4誌(Basser、ルアーマガジン、アングリングバス、トップ党)あります。さらに専門性が高いと思われるネイティブトラウトルアーでさえ3誌(Gijie、ルアーマガジンリバー、鱒の森)ある。フライやヘラブナ、黒鯛釣りなどにも専門誌がある。こうしたマニアックな専門誌が残っているのに、なぜ?

それはおそらく雑誌の購読率という点にあるでしょう。

現在海釣りを楽しんでいる人なら、おそらくはホームフィールドが数箇所あるでしょう。その人が気にするのは、その場所で釣れているかどうか?という点に尽きる。他県の釣り場には興味を持っていないケースが多い。この場合、情報が遅く、且つ自分が必要としない情報が多い雑誌をわざわざ買って読むという事は少なく、自分が必要とする情報だけをネット検索して得ているケースが多い。

ソルトルアーもまた然りで、例えば東京湾でシーバス釣りをしている人が他県のサーフや磯での釣りに興味は持っておらず、ましてや他魚種の釣りに関しては全く興味を持っていない人も少なくない。つまり、間口の広い雑誌ほど不要な情報も多くなってしまっている。

現在の釣り人は釣り歴がそれなりに長い人が多く、ターゲットを絞った専門性の高い釣り人が多い。フィールドに関しても行く場所がほとんど決まっている場合が多いと思います。

バスやネイティブトラウトの専門誌に関してはターゲットが絞れている分情報に無駄がないし、内水面に生息する魚なので「釣れ具合」という概念で動く人も少ないから情報の新鮮さというものも海釣りほどは求められない。多少の違いはあれど釣り方に関してもほぼ全国共通と言える。つまりは掲載されている情報にさほど無駄がない。

釣りの世界に限らず、紙媒体の雑誌からネットで見る時代へ・・・というけれど、何でもかんでもそれが理由で雑誌が休刊になっているわけではありません。残っている雑誌はちゃんと残っている。買って読んでいる人がいるから売れているし、売れているからメーカーも広告を入れる。

ネットで得る情報は検索をかけて絞り込める。無駄がない。しかもタダ。雑誌に関しては間口が広ければ広いほど無駄な情報が多くなってしまう。そうした無駄な情報も含めて買わなくてはいけない。最近の雑誌、安くはないですしね。

紙媒体だからこそ映える写真はあるし、心に残る記事もあると思う。だから今後も釣り雑誌が全て無くなるという事はないはずです。ただ、今後の釣り雑誌は如何に無駄な情報を少なくできるかという点が大事なんじゃないのかな。間口を広げて広い読者層を取り込むというよりは専門性を高くして一定数の読者をしっかり確保する、ということです。

私自身はこうしてブログをネット上に記しているくせに、他人のブログやSNSを見ることはほとんどない。ネットで何か調べ物をする時はありますけど。youtubeの釣り動画なんてほとんど見ないし、人様のfacebookやインスタグラムなんて全く興味がない。古いタイプの人間なんですね。でも雑誌は割と読んでいます。釣り雑誌、頑張って欲しいです。

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