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ドレスドフック マテリアル考・2 [タクティクス]

フェザーフックに対してヘアーフックと呼ばれる事はほとんどありませんが、ジグであれば「フェザージグ」に対して「ヘアージグ」と呼ばれるものがある。そしてルアーのフックに巻かれているケースも一部あります。

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往年の有名なインラインバズベイト(アンクルバックス・バスブザー)などはラバーではなくヘアーを巻いたものもありました。が、現在ではヘアージグに使用されるケースが多いです。フライではストリーマーに多用されるマテリアルです。

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ルアー用のフックにはバックテール(鹿の尾の毛)が用いられることが一般的です。毛足が長く、染色したものは発色も良いという特性があるためだと思います。カラーも豊富にあります。

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その他のヘアーマテリアルとしてはエルクヘアー、ディアヘアー、ムースヘアー、キッドゴートヘアーなどがあります。もし自作でヘアージグを作ったり、フックに巻いてみようと思ったらバックテールを選ぶのが一番無難です。見た目ではわからないものの、ディアヘアーなどのように中空になっている毛があったりするので注意が必要です。中空の毛はスレッドで強く巻き付けると大きくフレアーしてしまいます。もちろんその特性を知っている上で使う分にはいいと思います。浮力のある毛なので虫系ワームに通し刺ししても面白い仕上がりになるはず。

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他に何かスペシャルな素材はないの?という人にお勧めしたいのがポーラーベアー。ホッキョクグマの毛です。透明感と艶のある輝きを放つヘアーです。バックテールに比べて高価な素材ですが、ワカサギを模したストリーマーにはこれしかない!というフライマンの方もいらっしゃるほど独特な素材です。但し、ホッキョクグマの捕獲制限によって良質のポーラーベアーは入手困難になりつつあります。

ルアーアングラーはフェザーとヘアーを混同しているような人も多いけれど、ヘアー1つ取っても何種類もの素材があり、それぞれに特性があり、奥の深い世界でもあります。何か人と違うものを使いたい、差を付けたいと思うのならば是非とも研究されてみて下さい。きっと面白い発見があるはずです。

(つづく)

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