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第2回アメリカナマズ釣り大会in布目湖 [物申す!]

20~30年前は関東でもバスは良く釣れました。二桁なんて普通でした。それが今ではどうでしょう?トーナメントを開催しても半数がノーフィッシュなんてザラにある。で、関東の人間としては、関西、四国、九州なんて行ったら今でも沢山釣れるんだろうな~なんて妄想を抱きがちですが、中には関東のデスレイクとほとんど変わらないようなフィールドも多いようです。

つまり、バス(オオクチバス)は全国的に激減しているのです。歴史の古いフィールドほどその傾向は強い。もはや「バス釣り場」とは言えないような湖も出てきている。

バスは減っている。にも関わらずリリース禁止となる地域は増えている。それは何故か。オオクチバスではない外来魚が増えたことが原因です。具体的にはコクチバス(スモールマウス)とチャネルキャットフィッシュです。これらが増加して対策が検討されるようになると、その効果はさておき、釣り上げた際の再放流を禁止しようということになる。そうすると、数的には微々たるものに過ぎないはずのオオクチバスまで巻き沿いを喰らう。

オオクチバスが減少傾向である一方、逆に生息域を拡大している外来魚もいる。だからこうしたケースは今後も増えていくと予想しています。

オオクチバスのリリース禁止をこれ以上拡大させないために必要な事は、新手の外来魚の拡散、繁殖を抑えることが最も大事です。そしてそれを釣り人側が、漁協や行政などとタッグを組んで積極的に取り組むことです。

霞ヶ浦水系や利根川水系で繁殖しているチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)。この魚が、奈良県の布目ダムで確認されています。チャネルキャットフィッシュの急増ぶり、他魚への影響というのは霞ヶ浦水系でバス釣りをしている人なら充分に認識しているでしょう。この魚の拡散は何とかして抑えなくてはいけない。

ただ、この魚がダム湖で大繁殖をしたという例は日本ではまだありません。布目ダムにおいても、霞ヶ浦のように大量に生息しているというレベルにはまだ達していない。ただもちろん、放置すべき存在ではなく、湖のどのような場所に居るのか、何を食べているのか、そうしたことを調べる必要もある。もちろん、この魚の繁殖や拡散は防いでいかなくてはいけない。

ということで、7月15日(土)奈良県の布目ダムにおいて釣獲調査を兼ねたアメリカナマズ釣り大会が開催されます。主催はNHC(日本へらぶなクラブ)、JOFI奈良、布目川漁協の共催となります。

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釣り上げられたアメリカナマズは生態調査の検体として、そして現地で調理されて食材として参加者に振舞われることになります。

アメリカナマズの釣り大会?そんなの俺には関係ないよな・・・なんて思っているバスアングラーの方、いませんか?

皆の釣り場をこれから先も楽しめるように守っていきたい、バスの有効活用、そしてヘラブナやワカサギも含めて、内水面の釣りを衰退させずに盛り上げていきたい。そのために本気で取り組んで行動している人がいることを知って欲しい。このアメリカナマズ釣り大会は、その人が企画し実行しているものなのです。

せめて布目ダムでバス釣りを楽しんでいる方々には、自分には関係ないなんて考えず、協力してあげて欲しいなぁと切に願います。

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