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スパイニーシャッド、一旦リセット [スミスルアー]

自分の冬の釣りにおいて無くてはならないアイテムの1つ、スパイニーシャッド。消波ブロック間の穴をダウンショットリグで探る釣りでは、コレです。

また、スモールマウスレイクにおいては根強い愛用者が多いワームでもありました。ジグヘッドやダウンショットリグでの釣果で抜きん出ていたのがその理由です。

しかし今年、スパイニーシャッドはカタログ落ちとなりました。

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スミスのオリジナルワームブランド「パフォーマンスベイト」においてスパイニーシャッドは堅実なセールスを続けていました。ベスト3には入っていました。ちなみに上位の「ホプテーラ」は虫系なので、時期になると一気に需要を伸ばす製品です。スパイニーシャッドは時期問わずなので、この製品がいかに根強い支持を受けていたのかがわかります。

昨年秋のこと。カタログ掲載品を決めるための社内会議がありました。カタログ落ちとなる製品はここでおおよそ決まる。スパイニーシャッドはこの時点で在庫がほとんど欠品していました。再生産をするか。あるいはそれをせずにカタログ落ちにするか。その判断を開発者である自分が求められました。

私の判断は「再生産しない」でした。

どんなに釣れる、良いとされる製品であってもその「旬」は発売直後からせいぜい2~3年です。それ以後はセールスがガタ落ちとなっていく。スパイニーシャッドに関しても2011年の発売開始以降数回の再生産を行いましたが、その都度売れ行き度合いは落ちてきていました。新色を追加するなどしてテコ入れすれば一時的にセールスも上がりますが、それとて一時凌ぎでしかない。それでもスパイニーシャッドの場合はセールス的に芳しくない製品ではなかったので再生産をしたとしても売れ残るようなものではありませんでしたが、今回はあえてカタログ落ちとする判断を取らせていただきました。

実はこのスパイニーシャッドに関しては、トーナメンターの人達からFeco認定に出来ないか?との要望をいただいていました。釣れるワームなのでトーナメントでの戦力に加えたいとするトーナメンターの人達からそのような意見が出てくるのは当然のことでした。私自身も、ぜひトーナメンターの人達にも使って欲しい、出来ればそれで成績を残して欲しい、という思いがありました。

でも、このままでは出来ないのです。マテリアルの変更も必要だし、全体が毛で覆われたワームであることから、Feco認定品を表わす「F」という刻印が入れられない。

この辺りの改善を図るとなると、これはもう製品自体のリニューアルを図るしかない。部分的に形状を変える必要もあるでしょう。スパイニーシャッドは私自身も大変に強い思い入れのある製品であるため、中途半端なやっつけ仕事でそれを進めるつもりもない。

ですので、新生スパイニーシャッドを作り出すためにも、ひとまずは一度、現行のスパイニーシャッドはカタログ落ちにさせていただいたという次第です。

しかしながら、新生スパイニーシャッドを発売するには私だけの独断では進められません。社内で却下される可能性もある。また、仮に開発を進めたとしてもそれがいつ頃に発売になるのかは全くの未定です。

現在はメーカー在庫も全色完売してしまったスパイニーシャッド。私は自分の分をしっかり確保しましたが、スパイニーシャッドファンの皆さんは店頭在庫を早目にお買い求め下さい。


(スパイニーシャッドアクション動画 by Tさん)

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