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メバームシャッド販売終了 [スミスルアー]

私が開発を手掛けたメバル用のワーム、メバームシリーズ。おかげさまで多くの支持も得られ、長きに渡って販売してきましたが「メバームミール」「メバームシャッド」に関しては今年よりカタログ落ちとなりました。今後は主力製品のメバームピンテールに絞って継続販売となります。



今回カタログ落ちとなった製品で個人的に強い思い入れがあるのはメバームシャッド。

通常のワームで喰いが浅い時、ワームをちぎって短くするという声があった。だったら最初から短いワームがあればいい。特にアミや小型の甲殻類がメインベイトであるならば、それを模したボディーフォルムの一口サイズがあればいい。長さを排したワーム、メバームシャッドは私の個人的な見解から製品化したものでした。ただ、サンプルを見せるとテスターの人達にも大好評でした。その反応を見て「あ、やっぱりコレ売れるな」と直感。発売前には社内の反対意見も皆無ではなかったのですが、蓋を開けてみたらやっぱりよく売れました。反面、社内の要望が高かったので作ってあげたサイズアップモデルは売れなかったなぁ(汗)

メバームピンテール及びメバームシャッドは他社品よりも1ランクテールが細いと感じる人が多いと思います。それはメバームの素材に由来するのです。メバームは一般的な塩ビ系のワーム素材を使っているのですがアジピン酸系の可塑剤を使っています。これは開発当時に可塑剤の環境ホルモン云々という問題が話題に上がるケースがあったため、安全性の高い可塑剤を採用したためです(注:現在では従来のフタル酸系の可塑剤も環境ホルモンの問題がないことがわかってきています)。

しかし、アジピン酸系の可塑剤はやや突っ張る感じが出てしまう。そして若干曲がり癖が付きやすい。その問題を改善するため、意図的に1ランク細いテールを採用したのです。もちろん、それを具現化できたのは生産工場の高度な技術のおかげでしたが。

メバームシャッドは完成度の高いメバルワームだと自負していますが、それでも製品寿命としてはそろそろお終いだったのも事実です。発売してからかなり経ちましたしね。というわけで、メバームシャッドが好きだった方は店頭在庫を探してみて下さい。メーカー在庫は既に完売しています。

そして今後のスミスのメバル用ワームに関して。現在、エキスパートアングラーのアドバイスを聞きながら新型ワームの開発に四苦八苦しています。壁にぶつかりまくり。製品化出来るかどうかは神のみぞ知る、といったところでしょうか。

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