SSブログ

失われた両総用水 [物申す!]

本日は非常に残念なお知らせをしなくてはいけません。千葉県の両総用水が立入禁止になりました。当然、釣りが出来なくなりました。

現在、現地では柵が立てられている状況です。立入禁止の看板は一度設置されたようですが現在は無くなってしまっているようです。これは近いうちに再度設置される予定で、現在は看板を製作中との事です。

両総用水に立てられた柵、しかし立て看板も何も出ておらず、現地に足を運ぶ釣り人からは「どういうこと?」という声が挙がっていました。そこで私の知人がその管理を行う機関に確認を致しました。ちなみに両総用水に関しては、その管理を千葉県農林水産部山武事業所・両総用水管理課という行政機関が受け持っています。

今回、立入禁止となった原因が幾つかあります。

7~8年位前から、釣りのテレビ番組や釣りの雑誌に取り上げられるようになったことで、釣り人が大挙して押し寄せるようになった。それが引き金になっています。

  • 迷惑駐車(近隣の住民や農業関係者からのクレームが行政機関に寄せられていた)
  • 釣り人が出したと思われるゴミが増えた
  • 護岸や土手の老朽化。元々土手の傾斜がきつく危険。

両総用水というのは栗山川の支流にあたり、流程600m、川幅が20m程の用水路です。狭くて短い用水路。しかしある時を境にこの水路が大勢の釣り人で溢れかえるようになった。

昔のメディアには常識というものがありました。常にその念頭には、自分達がもたらす影響というものがあったからでしょう。あまりにも規模の小さい川、池、ましてや用水路なんて大々的に晒したりはしなかった。それが例え個人レベルの情報交換にしても、無制限に情報を流布するようなことはなかったし、写真に背景を入れないだとか、釣り場名を伏せると言うのは釣り人の間でもそれが良識であり、当たり前の配慮でした。

皆、わかっていたのです。釣り場の規模に見合っただけの釣り人のキャパシティというものを。もし狭い場所に大勢の人が訪れるようなことになれば、色々な問題が発生して釣りが出来なくなる。

両総用水を大々的に晒していたメディア各位、及びメディアアングラーには猛省を促したい。間違いなく、あなたたちが釣り場を失くすきっかけを作り出した。その責任は重い。

両総用水以外にも、地元での問題が生じてきている場所はあります。横利根川も釣り人の迷惑駐車に対する地元住民の人達の怒りが大きくなってきている。これもまた、駐車場所が少ない釣り場をやたらと大々的に晒した弊害です。

メディア関係の皆さんへ。
自分達がもたらす影響というものをよく考えて取材地を選考して欲しい。もっと良識というものを持っていただきたい。


そして釣り人の皆さんにお願いです。
残念ながら、両総用水は立入禁止という最悪の結果になってしまいました。このままではますます貴重な釣り場が失われてしまいます。まず迷惑駐車は止めて下さい。先行者の車があって停められなかったら無理をせず一旦他のポイントに回って、また後で来ましょうよ。ゴミに関しては言うまでもありません。せめてゴミを出さないで下さい。


そして両総用水につきましては、非常に残念な事ではありますが、柵を乗り越えて侵入したりすることのないよう、お願いいたします。

gill-spiny.jpg
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。