禁断のドブ川

自宅近くで気軽に釣りが出来たらいいな。それが実現できるかどうかは住んでいるところによっても違うとは思うのですが、自分の場合は幸いにも何箇所かシーバス釣りが楽しめる川を見つけた。普通の人が見たら、まさかこんなところでシーバスが釣れるだなんてきっと思わない。だからこそ他人とのバッティングもほとんどない。まさに自分専用ポイント。

やっぱりポイントは人に聞くものじゃなく、自分自身で探すもの。人に聞いた場所は自分専用にはなり得ない。

さて、自分が足を運ぶ近所のドブ川は2箇所あります。いずれも車で15分～20分程度で着いてしまう。ただ、同じ場所にだいぶ通い込んでいるのでそろそろ違うポイントも新規開拓したいと思い始めています。でもなかなかその時間がないのが悩みの種だったりもします。

実はウチの近所にはまだ別のドブ川があります。私自身、その川でルアーを投げたことはない。完全に未開拓のドブ川です。航空写真を見る限り下流側に魚の遡上を妨げるような堰や水門も見当たらないし、某河川の支流でもあるので、ほぼ間違いなくシーバスが遡上していると考えられる。しかも、期待できそうな水門などのストラクチャーもいくつかある。ちなみに鯉と亀が沢山います。鯉狙いの釣り人は数人見たことがある。川に降りられる場所もあるし、釣り禁止というわけでもない。

しかしこのドブ川には1つだけ致命的なところがある。それは・・・ウチから近過ぎる！！何と徒歩3分で着いてしまうのです。

足場の関係で、ここで釣るにはどうしても玉網が要る。そして私の愛用しているロッドは1ピースロッド。別に、これらを車に積み込んで出掛ける分には問題ない。特に近所の人達から奇異の目で見られることもないでしょう。でも玉網と釣竿を持って近所の住宅街を歩き回るのはどうなのよ？！道具は袋やケースに入れて持っていく？いやいや3分歩けば着くというのにいちいち出し入れの時間を掛けるのもアホらしい。

というわけで、自宅から最短のドブ川は未だに開拓する気持ちになれずにいるのです。禁断のドブ川なのです。

ただ、気分転換にその川沿いを散歩することはあります。その場合もなるべく「良い時間」には行かないようにしている。だってもし「ボシュッ！」とかいう音を聞いてしまったら、さすがの私も釣竿と玉網を持って住宅街の中を猛ダッシュしかねないからです。