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釣り人の力、そして古川沼。 [東日本大震災]

以前にも記したことがあるのですが、もし釣り人の装備や技術を有効に使えたら、それは災害時に大きな力となるに違いありません。釣り人にしてみたら極めて当たり前な事であっても、それは一般レベルからは大きくかけ離れている、凄い事であったりするのです。

うちの近所に消防署があります。水害時に活用するものだと思うのですがトレーラーに積載されたボートが置いてある。ぶっちゃけ小さい。その小ささが有効な場面も当然あるとは思うのだけれど、そのボートでラフウォーターに乗り出すのはかえって危険と思える。まぁ、海無し県だからなのでしょうけれど。

それに比べて、バス釣りで使うボートはどうだ?サイドイメージの魚探なんて、水難事故の行方不明者を探そうと思ったら極めて有効でしょう。ちょっとした岩が映し出せるくらいなんだから。多分、消防署のボートが10隻くらいで湖底を棒で突付く作業を進めるより、バスボート2艇程度でしらみつぶしに魚探を掛けまくった方が早いのでは。

バスボートでなく、トップウォーターの人達が愛用するジョンボートだってかなり使い道がある。何せ、浅い水域だって航行できてしまうし、カートップで運んで人力で水辺に降ろせる。この機動力は唯一無比のものであるはずです。

ウェーダーだってもちろん役に立つ。けれども、ウェーダーというのは初めての人には向かない。転びそうになってまともに歩けないはずです。シーバス釣りなどでウェーディングに慣れている人とそれに慣れていない人とでは、水中での歩行スピードに雲泥の差が出る。

水中の様子を捉える偏光グラスも有効なアイテムです。そしてサイトフィッシングに長けている人の技術というのは普通の人には絶対に真似が出来ないものです。「自分はサイトフィッシング苦手だから・・・」そういう人だって、普通の人よりは水中の変化に敏感なはずです。だってよく、ゴミ溜めの中に浮いているようなロストルアー、見付けるでしょう?間違いなくそれも1つの技術であって、普通の人にはないものなのです。

岩手県の陸前高田市。この地ではまだ217人もの行方不明者がいます。そして震災から2年以上が経過した今でも未だに充分な捜索が行き届いていない場所がある。古川沼にはきっとまだ行方不明者の遺体がある、そう考える遺族の方々が沼の捜索を切望していたのは当然の事でしょう。そしてその沼に、ようやく本格的な潜水捜索が入ることになった。

ちなみにこの行方不明者捜索は、2つの団体が中心となり、岩手県、県警、海上保安庁、陸前高田市、漁協と連携の上で行われる関係上、ボランティアとして参加する場合でもAED講習を受けた上で参加しなくてはなりません。そもそもの内容的にも気軽に参加できるようなものではない。また、元々は沼でしたが、津波により海岸線が流失し、現在では海の一部となっているそうです。

間もなく行方不明者の捜索が始まるようです。でもまだ正式なボランティア募集のアナウンスが出ていない。もしかしたら釣り人としての力がここで生かせるかもしれないという思いがある。だから自分はこれに参加したいと切望しているのだけれど、時間が・・・7月末だったら行けるのだけれど、それまでに募集が始まるだろうか?

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