ツアラーV-spec TVC-610MH [自社製品]
現在では様々なバスロッドのメーカーがあります。その中で、例えば某アメリカンブランドなどは肉厚のブランクで重いが長年の使用に耐えうる造りであったり、ある日本メーカーなどは、とにかく軽さが売りだったりします。そんな中で、スミスのバスロッドの特徴って何でしょう?
あくまで私見になりますが「弾性の異なる素材を組み合わせてアクションを生み出している」点ではないかと思っています。
通常、同一シリーズのロッドであれば、短くて柔らかいものから長くて硬いものまで同じ単一素材でラインアップしている製品も市場にはあります。それ自体は決して否定されるものではありませんが、スミスの場合は用途に特化した設計を実現させるために、低弾性カーボン~高弾性カーボンまでそれぞれを組み合わせることで最適なアクションを実現させています。ですから、同じシリーズ内のロッドでも、使用されているカーボンの弾性が異なるモデルが混在します。また、複数枚のカーボンシートを用いるために薄くて弱いロッドには仕上がりません。
ストラテジー・ツアラーのシリーズの中にSTC-60TXLというモデルがありました。ライトテキサスリグ用のロッドです。このロッドは実にスミスらしさの表れたモデルでした。
昔ながらのテキサスリグ用のロッドというのは、バットが強くティップが柔らかいという先調子でした。その後、ピッチングスティックの定着や1/2ozクラスのフットボールジグが流行ったりといった経緯を経て、ロッド全体で負荷を受け止める調子がスタンダードとなりましたが、単純に1/2oz以下のシンカーを使ったテキサスリグに特化して言うならば「ワームロッド調子」たる先調子の使い勝手はやはりいい。
適度にシンカーのウェイトでティップがもたれる感覚。この感覚を意識しながら、ちょっとしたボトムの変化や単一カバーなどにリグをうまく絡めるフィーリング。丁寧に、じっくりと探るならこの調子がいいのです。
そしてSTC-60TXLも先調子のロッドなのですが、ただ単なる先調子ではなかった。ティップ部分に低弾性カーボンを使用して、その柔らかさを実現させていたのです。だからこのモデルは、まさしくスミスロッドの真骨頂ともいうべきブランク設計がなされていたというわけです。
そして、モデルチェンジを果たしたツアラーV-Specにもまさしくスミスらしいブランク設計がなされたモデルが存在します。TVC-610MH "Killer Presentation" というモデルです。
スペック的にはファーストアクションのミディアムヘビーパワー。ティップが若干柔らかく、ベリー~バットにかけては強いという印象を受けるはずです。でもこれだけでは、このロッドの特性は今ひとつピンと来ないかもしれません。
実はこのロッド、ジグ・ワーム系ロッドには珍しく、2割ほどグラスをコンポジットさせています。カーボンも、40t、35t、24tと、高弾性~低弾性まで3種類のシートを用いている。レジンを除き、実に4種類もの素材の組み合わせで調子を実現させているというわけです。また、ベリーセクションは負荷が掛かるとじわじわとベンドする独特なトルク感を持っています。単一素材で組まれたロッドでは、これは出ない。
ツアラーV-Spec TVC-610MH。スミスが満を持して送り出す、現代版テキサスリグロッドの集大成です。テキサスリグにはこだわりがある、というアングラーには特に一度手にとってみてもらいたいモデルです。
10月中旬発売予定。実は発売が来年の春になってしまう可能性もあったのですが、無事にシーズン中に発売に漕ぎ着けたようです。
あくまで私見になりますが「弾性の異なる素材を組み合わせてアクションを生み出している」点ではないかと思っています。
通常、同一シリーズのロッドであれば、短くて柔らかいものから長くて硬いものまで同じ単一素材でラインアップしている製品も市場にはあります。それ自体は決して否定されるものではありませんが、スミスの場合は用途に特化した設計を実現させるために、低弾性カーボン~高弾性カーボンまでそれぞれを組み合わせることで最適なアクションを実現させています。ですから、同じシリーズ内のロッドでも、使用されているカーボンの弾性が異なるモデルが混在します。また、複数枚のカーボンシートを用いるために薄くて弱いロッドには仕上がりません。
ストラテジー・ツアラーのシリーズの中にSTC-60TXLというモデルがありました。ライトテキサスリグ用のロッドです。このロッドは実にスミスらしさの表れたモデルでした。
昔ながらのテキサスリグ用のロッドというのは、バットが強くティップが柔らかいという先調子でした。その後、ピッチングスティックの定着や1/2ozクラスのフットボールジグが流行ったりといった経緯を経て、ロッド全体で負荷を受け止める調子がスタンダードとなりましたが、単純に1/2oz以下のシンカーを使ったテキサスリグに特化して言うならば「ワームロッド調子」たる先調子の使い勝手はやはりいい。
適度にシンカーのウェイトでティップがもたれる感覚。この感覚を意識しながら、ちょっとしたボトムの変化や単一カバーなどにリグをうまく絡めるフィーリング。丁寧に、じっくりと探るならこの調子がいいのです。
そしてSTC-60TXLも先調子のロッドなのですが、ただ単なる先調子ではなかった。ティップ部分に低弾性カーボンを使用して、その柔らかさを実現させていたのです。だからこのモデルは、まさしくスミスロッドの真骨頂ともいうべきブランク設計がなされていたというわけです。
そして、モデルチェンジを果たしたツアラーV-Specにもまさしくスミスらしいブランク設計がなされたモデルが存在します。TVC-610MH "Killer Presentation" というモデルです。
スペック的にはファーストアクションのミディアムヘビーパワー。ティップが若干柔らかく、ベリー~バットにかけては強いという印象を受けるはずです。でもこれだけでは、このロッドの特性は今ひとつピンと来ないかもしれません。
実はこのロッド、ジグ・ワーム系ロッドには珍しく、2割ほどグラスをコンポジットさせています。カーボンも、40t、35t、24tと、高弾性~低弾性まで3種類のシートを用いている。レジンを除き、実に4種類もの素材の組み合わせで調子を実現させているというわけです。また、ベリーセクションは負荷が掛かるとじわじわとベンドする独特なトルク感を持っています。単一素材で組まれたロッドでは、これは出ない。
ツアラーV-Spec TVC-610MH。スミスが満を持して送り出す、現代版テキサスリグロッドの集大成です。テキサスリグにはこだわりがある、というアングラーには特に一度手にとってみてもらいたいモデルです。
10月中旬発売予定。実は発売が来年の春になってしまう可能性もあったのですが、無事にシーズン中に発売に漕ぎ着けたようです。
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