SSブログ

魚類の放射能汚染は今 [放射能汚染]

現在、魚の放射性物質汚染はどのような状態になっているのでしょうか。水産庁より、8月9日時点での、最新の調査結果が発表されました。4月以降の発表値と併せ、数値の推移を追っていくと以下のようになりました。

【スズキ 東京湾(千葉県)】

4/11 5.3bq/kg
4/12 7.9
4/16 7.9
4/18 7.2
5/1 6.7
5/17 5.5
6/8 5.5
6/13 5.6
6/18 検出値未満
6/28 4.1
7/2 3.9
7/9 53
7/17 2.7
7/23 3.3
7/30 2.5
8/6 5.7
8/8 3.6


高濃度の放射能汚染が指摘されている東京湾ですが、魚類に関しては今のところ低い数値となっています。が、7月9日の検査結果だけが突出して高いのです。つまり、全てのスズキが低い数値というわけではなく、中には数値の高い個体が存在するということを証明する結果となっています。

シーバスには、回遊する魚もいれば居着きの魚もいます。場所によって食性が異なる可能性もあり得る。7月9日の検査個体は一体どんな行動パターンの魚だったのか興味深いところです。

【アメリカナマズ 霞ヶ浦】

4/4 180
4/17 160
4/19 150
4/20 210
4/27 120
5/7 170
5/11 140
5/18 110
5/29 180
6/5 190
6/8 320
6/19 92
6/27 160
7/4 120
7/31 200


霞ヶ浦水系において最も汚染度の高い魚がアメリカナマズです。数値は今のところ収束する気配がありません。
私はアメリカナマズの増加がバスの個体数の減少をもたらしている一因であると考えているので、アメリカナマズは減って欲しいと願っていますが、これを陸上に投棄する行為は良くないと思っています。これをすると、アメリカナマズの死骸を食する鳥、猫、蝿などにセシウムが移行します。水中から陸上へ、より人間界に近いところに移行することに抵抗を感じるのです。


【オオクチバス 芦ノ湖】

5/25 97
5/31 100
6/18 94
6/29 100
7/6 98


【ブラウン 中禅寺湖】

4/20 160
5/25 250
6/26 220
7/20 160


【ヒメマス 中禅寺湖】

4/20 170
5/25 180
6/26 150
7/20 170


【ニジマス 中禅寺湖】

4/20 150
5/25 59
7/20 98


いずれも閉鎖水域の湖の魚です。ニジマスなどは数値が前後していますが、これは放流後の経過時間にも左右されるのであまりアテにはならないかもしれません。しかしいずれも、数値が収束する様子は伺えません。

まだまだ収束しそうもない魚類の放射能汚染。特に閉鎖水域においてはその収束が困難であることが徐々に浮き彫りになってきている気がしてなりません。

ks-vspec.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。