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500 -> 100・11 [放射能汚染]

昨夜もしくは今朝のニュースで知った人も多いことかと思いますが、5月7日に国からの指示によって霞ヶ浦の天然ウナギが出荷停止となりました。

さて、私のブログを日頃から読んで下さっている方ならばちょっとした違和感を感じたことと思います。霞ヶ浦の天然ウナギって、以前から出荷停止ではなかったっけ?

そもそも、霞ヶ浦産の天然ウナギは3月の段階から基準値の100Bq/kgを超えていました。このため、4/1より茨城県が霞ヶ浦水系の漁協に対してヘラブナとウナギの出荷・販売の自粛を要請していました。

ではなぜこの案件が今になってニュースとして取り上げられているのでしょうか。一体何が違う?

その答えは
「県からの自粛要請」と
「国からの出荷停止指示」の違いにあります。


国からの出荷停止指示というのは、原子力災害対策本部長(=野田総理)から県知事への指示となります。これは原子力災害対策特別措置法に基づき、強制力を持った指示となります。簡単に例えると、これまでは「止めておいてね」と部長に注意されていたものが、社長命令で完全に禁止となったというわけです。

ちなみに渓流のヤマメ等においても同様に、「県からの自粛要請」と「国からの出荷停止指示」の2つのパターンがあります。さらに「国からの出荷停止指示」を受けて、県が各関係機関に自粛要請を出すパターンもあります。結構複雑なのです。

ただ、ウナギの場合は食用を目的とした漁がほとんどなのでトラウトのようにリリース云々という落としどころは存在しません。霞ヶ浦水系のウナギ漁は完全に出来なくなったというのが実情です。

ちなみに、5月7日の「国からの出荷停止指示」の内容は霞ヶ浦水系の魚種ではウナギのみが対象となっていました。既に茨城県からの出荷自粛要請の対象となっていたヘラブナとアメリカナマズについての記述はありません。食材として流通する可能性が高いものに関しては「国からの出荷停止指示」で徹底する方針なのかもしれません。

霞ヶ浦水系に関しては以前にも環境省が調査した放射性物質汚染状況の結果を掲載したことがありますが、ところにより河川敷及び湖底から検出される放射線量が半端ではなく高いところがあります。昨年日釣工が湖底清掃をやろうとして許可申請を出した際には、放射能汚染が酷く危険であるという事から当初の実施予定場所での清掃活動が許可されなかったほどです。それほど酷い。

ましてやウナギは泥に潜ったり湖底を徘徊する魚です。果たして今後100Bq/kgを下回る事があるだろうか・・・また仮にそれが90Bq/kgに下がったとしても果たしてこれまで通りの需要があるのかどうかは大いに疑問です。

いつになったら終わるのか、この放射能汚染問題。それとももう、30年先までこのままなのか。

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