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ホットスポット [放射能汚染]

ホットスポット。ルアーの名前っぽいけど、そうではありません。

福島原発が事故を起こしてから、周辺の放射能汚染のみならず、関東一円においてもホットスポットと呼ばれる、部分的に放射線量の多い汚染地域が存在すると言われてきました。

ちなみに私が住んでいるのは埼玉県の南東部。葛飾地域はホットスポットの代表のように言われてきました。もしかしたら自分の居住区もホットスポットに入っているかもしれない・・・そんな微妙な位置にあるので、ずっと気になっていました。

その汚染状況は大学教授や専門家の人などが自主的に作成・公開していたものもありますが、ここにきて文部科学省による県別の汚染状況(航空機モニタリング)も公開されてきています。そして昨日、埼玉県・千葉県の汚染状況が発表された。 http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092917_1.pdf

正直言って、政府の発表する情報を鵜呑みに出来ないことは皮肉にも今回の震災・原発事故によって痛感することとなりましたが、この汚染状況マップによれば、私の住んでいる市はホットスポットに隣接してはいたけれども、辛うじて放射線量の高い区域には入っていませんでした。しかし隣接する市はやはり土壌の放射線量が高いようで、頻繁にこの区域に出入りする自分としては何とも複雑な気分です。

また一方で、埼玉西端にあたる秩父方面の放射線量が高いことに驚きました。

千葉県ではやはり、以前からホットスポットの代表のように言われていた柏市、流山市あたりがズバ抜けて放射線量が高いようです。

また8月末には茨城県の汚染状況が発表されていました。 http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1940/2011/08/1940_0831.pdf

茨城県の場合は、福島県に隣接する県北はやはり放射線量が高いだろうということはおおよそ予想できる範囲内でしたが、意外なホットスポットは阿見町、そして牛久市の一部と取手市の一部が挙げられそうです。釣り人目線の話になってしまいますが、霞ヶ浦では東岸よりも西岸の方が放射線量が高いということがわかります。

それにしても、今頃になってこんな調査結果の発表。遅すぎるとしか言いようがない。

数ヶ月前、原発事故の話題でたまたま村田基さんと話をする機会がありました。震災の際に村田さんは日本にいなかったのですが、海外のメディアでは事故後すぐに日本の放射能の拡散状況が詳細に報道されていたそうです。帰国後、日本ではそうした報道が全くなされていなかったことに驚いたそうです。まぁ、当初等芯円の半径で避難区域を決めていたほどですからね・・・

もっとも、もし自分の居住区が放射線量の高い区域に入ってしまったとしても、果たして自宅やマンションを手放すことが出来るだろうか?持ち家でなく賃貸住宅であったとしても、思い切って引越しすることが出来るだろうか?

目に見えない、そしてただちには健康に悪影響を及ぼさない。周りの人達もこれまで通りの生活を送っている。この状況で危機感を感じろという方が難しいのかもしれない。でも、将来にわたって安全だという保証はどこにもない。真実は1つであるはずなのに、専門家の意見さえも割れており何が事実なのかが見えてこない。

なんて厄介な事故が起きてしまったんだろう。

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