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知られざる真実 [その他]

早朝のシャロー。バスにしろシーバスにしろ、活性の高い魚がベイトフィッシュを追い回している光景を見掛けます。ルアーアングラーにとっては胸が躍る光景でしょう。

しかし、陽が上がるにつれてそんなフィーディングの光景は減っていく。魚っ気が薄くなるように感じる。もちろん、ヒットも減る。こうなったら、シャローには見切りをつけてもっと深いレンジを釣ろうと思う人がほとんどでしょう。

浅場から魚の姿が消えたように感じる時、果たして魚はどんな状態でいるのでしょうか。きっと、浅場から深い場所に移動するのだろうとほとんどの人は考えると思います。もしくは、カバーにタイトに着くか、そのどちらかでしょう。そしてそれを意識した釣りで釣果も得られるのだから、それはそれであながち間違いではないと思います。

では、どうして魚は陽が上がると深場に落ちるのでしょうか?そりゃあ太陽光が苦手だからだろう?確かにそれもあると思います。でも私は他にも理由があると思います。それはズバリ「人の気配を感じるようになるから」。

どうしてボートのシーバスゲームではデイゲームでも連発することがあるのでしょうか。オカッパリでデイゲームをして全く釣れないことはないけれど、ナイトゲームに較べればその確率は大幅に低い。その差は何だ?それはやはり、オカッパリで狙える範囲に潜んでいる魚は人の気配を感じて行動パターンを変えているように思えてならないのです。だから、プレッシャーの低い地方の釣りにおいてはオカッパリでもデイゲームが充分に通用する。魚が深場に落ちるか否かは、人的プレッシャーが起因している気がしてなりません。プレッシャーの低い場所にいるシーバスは、必ずしも深場に落ちるわけじゃないのではないか?

どうしてこんな記事を書いているかというと、とあるカヤックアングラーのブログの記事を見て少なからずショックを受けたからなのです。そのシチュエーションは、真昼間の、富津方面の河口域。釣れない時間帯です。もちろん炎天下。私だったら、そんな時間帯のシーバスは深場に落ちているんだろうと考えるでしょう。ところがなんと、カヤックから浅場を覗いてみるとシャローエリアにシーバスが沢山見えるというのです。そしてそのシーバスの多くは、ボトムで動かずにじっとしている様子なのだそうです。

何と、真昼間でもシーバスは浅場にいる。釣れないのは、魚に喰い気がない状態だから。これって、もしカヤックから視認していなかったなら「魚なんていない」と判断してしまうだろうと思います。そして、ウェーディングやボートで接近したのなら魚はおそらくどこかに逃げてしまうでしょうから、これまた「魚なんていない」となるに違いない。カヤックという新しいアプローチ方法が出てきたおかげで、シャローの見えシーバスの存在が明らかになったと言ってもいい。

ほとんどの釣り人は、魚の本来の行動を誤解しているのかもしれません。そしてこれまでの常識は、正解とはかけ離れているのかもしれない。やがて、魚の行動パターンの解明が進んだのなら釣り方自体も大きく変わるかもしれない。

バストーナメンターでも、やたらとサイトフィッシングが上手い人がいる。普通の人が操るルアーには見向きもしない魚でも、サイトの達人の手に掛かれば最終的には口を使うのだから凄い。そんな人達がこの「見えシーバス」を相手にしたら一体どんな結果になるんだろう?もしそこで結果が出せるようなら全く新しい釣りのスタイルが確立されるかもしれない。シャローの見えシーバスに限らず、まだまだ釣りが進化する余地は充分に残されていると思えてなりません。

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