モグラ叩きReturns [タクティクス]
かつて、印旛沼を席巻した釣法の1つに「モグラ叩き」というのがありました。これは今で言う「パンチング」メソッドのこと。
現在はどうなっているか知らないのですが10数年前の印旛沼、特に1級スポットだった鹿島川河口には、ところどころにオオフサモのベジテーションマットがあったのです。シーズン初期ならいざ知らず、季節と共に生い茂ってくるオオフサモのジュータンをテキサスリグで突破させるには並大抵のリグでは太刀打ちできませんでした。だから、隙間がある、或いは藻が薄い場所を選んで1/2oz以上のペギングテキサスリグ＋パドルテールを叩き付けるのです。その様子が、もぐら叩きゲームの様子に似ていたことからそう呼ばれていたものと思います。
しかしそれだけ難攻不落というだけのことはあってオオフサモの下には数多くのグッドフィッシュがストックされており、印旛沼で開催されるチャプタートーナメントでの常勝メソッドであったのです（私自身も、その恩恵に授かり優勝出来た事があります）。
（4/29霞ヶ浦水系某川のオオフサモ。まだ伸びておらず茎だけの状態）
（ハイシーズンの将監川のオオフサモ。こうなるとその攻略は容易でない）
さて、そのオオフサモ。かつては限られた場所でしか見られなかったものですが、今では印旛水系、霞ヶ浦水系の、特に流入河川を中心にその勢力範囲を広げています。特に霞ヶ浦水系ではここ数年で劇的に増えたような気がしています。そのため、大水の際に流下し、常陸利根川最下流部の潮止水門に引っかかり、その開閉を妨げるといった実害も出ているほどです。
オオフサモは元々南アメリカ原産の植物で、抽水植物に分類されます。抽水植物とは、根が水底の土中にあって、茎や葉が水面から上に伸びている水生植物の事を指します。 だから、水面上はジュータン状にビッシリ生えているようでも、水面下は意外にも空いているのです（波が立つと揺れるのでわかります）。当然、バスの好スポットとなるのは言うまでもありません。
これまで、ただでさえアシに奥行きのない霞ヶ浦水系ではどうしてもアシ際を攻めるしかなく、結果的に軽量級のテキサスリグやバルキーワームのノーシンカーが主体となってきました。それで充分だし、その方が向いていた。しかし、オオフサモのベジテーションマットはライトテキサス如きでは突き破れません。これはもう、モグラ叩きで撃ち破るしかない。
だからもしかしたら、霞ヶ浦水系では今後ヘビーテキサスリグの需要が再燃するのではないかと思っています。それだけの勢いでオオフサモは増えてきているし、実際に魚も釣れる。ベジテーションマットの攻略というのが、徐々に無視できないレベルにまで拡大してきているのです。
本湖攻略ではその出番はないかもしれませんが、流入河川を攻めるのであればヘビータックルでのモグラ叩きを是非お試しあれ。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
スタッフ林さんには非常にお世話になっております。
モグラ叩き、と聞いて思わず書き込みをさせて頂きます。
外来生物法で指定されているオオフサモですが、
今年から印旛沼では駆除をしていく様です。
個人的な印象ですが、近年鹿島川に生えているのは
「ナガエツルノゲイトウ」が多いようにも思います。
（※５年前より通いだした新参者ですので・・・勉強不足ですが）
どういった規模でかは把握しておりませんが、
以下のようなNPO団体が取り組んでいるようです。
http://inbanuma.jp/archives/2006/10/19/1855.html
また、先日やはりNPO団体が駆除大会等（魚、水草）を
開催していたようです。
http://www.catv296.ne.jp/~ikada/
しかし、印旛沼は勿論、千葉県は全体的にバスに対する
対応は非常に前向きな方向であると思いますので、53pick up等で
今後とも各自治体や地域の方々とのコンセンサスを計り、
いつまでもバス釣りが楽しめる空間を作って行けたらと願います。
しかし…駆除するのは痛いですね。。。モグラ叩きは勿論、
モグラが伸び、鹿島川のブレイクラインと絡むようになると
凄まじい爆発力を持つべジテーションに変貌するのですが。。。
たまにはIKE-Pサンも印旛沼にも足を運んでみて下さい＾＾
長文、失礼致しました。
by はりー (2007-05-08 20:18)
はじめまして・・・ではないですね、以前吉羽園で同じイベントに出ていた事があります。
参考リンク張っていただきありがとうございました。バス釣りの団体も上記のNPO団体も、印旛沼が好き、綺麗にしたいという点は共通だと思うのですけどね。
by IKE-P (2007-05-08 22:03)