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ヒヨコ [ヘドン]

待ちに待った週末がやっと来ると思ったら、明日はどうやら関東平野部でも雪になるようです。いつも通りの水郷参りをと考えていましたが、ノーマルタイヤのFF車で釣り場に向かうのは、ちょっと我慢した方が良いのでしょうね。たまには部屋でのんびりと、タックルの整理でもしながら窓の外の雪を眺めているのも悪くないかな?と思っています。

さて、今日も昨日に引き続いてスウェイバックザラのカラーについて書こうと思います。
このルアーは過去に存在した「ソリザラ」の復刻版なのですから当然の如くそれに相応しい往年のカラーを中心にラインナップされています。ですが、のちに追加したカラーの中には過去のヘドンプラグには無いカラーもいくつかあります。その全てが自分の考えたものではありませんが、いくつか自分が手掛けた思い入れのあるカラーがあるので紹介したいと思います。

昨日紹介したSMGHは往年のスミスカラーの1つSMBHのアレンジでしたが、今日紹介するのはSMBRというスミスカラーをアレンジした色です。このSMBRというカラー、レッドヘッドをベースにしつつも鳥を思わせるような独特のカラーパターンを持ったカラーです。

で、この独特のパターンを上手く生かした別バージョンのものを作りたいと考えたのです。何か鳥をモチーフにしたデザインにしようと思いました。

結果、生まれたカラーがSMHYです。何をモチーフにしたかというと、実はヒヨコです。SMHYとは(SMITH HIYOKO)カラーを意味した略号なのです。全身を黄色くまとい、先端はクチバシをイメージしたオレンジです。羽根の部分はうぶ毛をイメージしてシルバーとしました。

単純に見えるこのSMHYカラーですが、実はその試作には意外にも苦労した記憶があります。何せ、アメリカのプラドコ社スタッフに対して「ヒヨコをイメージして塗ってくれ」なんて言えません。部分毎のカラー指定は詳細に指示したつもりでしたが、どうしてもオレンジの色合いが私のイメージ通りになりません。私がイメージしていたのはヒヨコのクチバシなので、山吹色に近いようなオレンジです。けれども送られてくるサンプルはどうしてもドぎついオレンジ色になってきてしまいます。濃いオレンジやフローセント・オレンジで提出されてくるサンプルを受理するたび「こうじゃない、もっとこうなんだ」的なやりとりを繰り返し、ようやく納得のいくカラーサンプルが出来上がりました。

このカラー、実際に使ってみるととにかく良く目立つこと!視認性の良さは抜群です。ロングキャストしてもオレンジ色の頭が浮いているのがはっきりとわかります。そもそもオレンジ色というのは浮いている状態で最も視認しやすいカラーです。例えばフライのインジケーターなどでも、オレンジはどのような光量でも視認しやすいものとされています(黄色は陽射しが強いと視認しずらい場合があります)。ですのでロングキャストで魚がヒットした瞬間もバッチリわかります。是非この働き者のヒヨコ君をロングキャストで使ってもらいたいと思います。


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