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浄土ヶ浜マリンハウス大物ダービー2020、終了 [イベント]

今年はコロナ禍で人が多く集まるイベントのほとんどが中止や延期をせざるを得ない状況となりました。バストーナメントや釣り大会もまた例外ではありませんでした。一度に大勢の人が集まることで密になってしまうのはマズいということでそれも致し方のないことです。

そんな中でも、期間を定めて実施されるダービー形式のイベントであればその問題は回避することが出来ます。参加者が分散されるからです。

現地の復興支援目的で2013年にスタートさせた岩手県宮古市の浄土ヶ浜マリンハウス大物ダービー。手漕ぎのレンタルボートを使ったロックフィッシュの長寸を競う大物ダービーです。私はその発起人で、2016年まで運営に関わっていましたが、以後は現地の方々に全て引継ぎをしてここまで続いてきました。

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そしてこの大物ダービーを今年も無事に開催することが出来たと現地の方から連絡を受けました。参加して下さった方々に御礼申し上げます。優勝はアイナメの53cmだったそうです。

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このダービーを開催している浄土ヶ浜マリンハウスさんの2大柱は観光と釣りです。宮古市浄土ヶ浜はとても風光明媚な場所であり、岩手県内でも有数の観光地。シーズン中には観光バスがひっきりなしにやってきて大勢の観光客で賑わいます。

けれども観光客の増減で言えば減少傾向にありました。特に今年はコロナ禍の影響で観光客の数が激減してしまった。岩手県はしばらく感染者が出なかったこともあって県外から足を運ぶのを躊躇した人も少なくなかったはずです。

観光客というのは同じ場所に何度も足を運びません。それよりは行ったことのない場所へとあちこち出掛ける人が多いはずです。だからリピーターというのが少ない。また遠方からやってくる人が多いので越県移動制限などが掛かるとてきめんに影響を受けてしまう。

一方、釣り客というのはその場所が気に入ると同じ場所に何度も来てくれる。近郊から来てくれる人がほとんどなので、越県移動制限がなされてもあまり影響がない。

観光客を相手にするほどの収入は得られないのかもしれませんが、今年の現地は釣り客にかなり救われたのではないかなと思います。ここに来る釣り客は皆さん貸しボートに乗り、飲食もしてくれる。お金を使ってくれるお客さんです。手前味噌ではありますが、自分が現地に残したものとして大物ダービーが今でもその役割をある程度果たしてくれていることに関しては非常に嬉しく思っています。

自分は2011年の冬から現地に足を運んでいますが、来年は震災から10年が経ちます。ボランティアとしての活動も含めて、宮古の街が復興していく様子をずっと見てきました。その一方で、いつまでたっても復興から程遠い場所、朝ドラのロケ地として盛り上がったはずなのに数年後に訪れてみると駅前の店の多くはシャッターが下りているという光景も見てきました。
宮古市浄土ヶ浜も、赤字経営が続いていたという近隣の大型遊覧船が来年1月に廃止となってしまう。それに伴い、来年以降は観光客がきっと減るだろうと予想しています。

来年は震災から10年が経つことになります。何とか現地を盛り上げたいという気持ちがありますが、コロナ禍の終息状況次第でしょうか。

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