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KURU・RIN・PA!2 [製品開発]

ロックフィッシュゲームというとヘビーウェイトシンカーに4インチクラスのホッグというイメージがあります。今でも磯やボートゲームではそのようなパワーゲームが主流です。そしてそのようなゲームでは大型が釣れる率が高い。メディア露出では大型魚の方が見栄えが良いので必然的に磯やボートでのパワーゲームが多くなります。そしてそうした記事ばかりが目に付くのでロックフィッシュというとヘビータックルでのゲームというイメージを持ってしまう。

しかし自分自身が東北に行くようになって強く感じたのはロックフィッシュゲームが非常に身近なものだということでした。エントリーが容易な漁港でもアイナメやクロソイを釣ることが出来る。
もし海の近くに職場があるなら昼休みに釣りをすることだって出来てしまう。そして当然のように、仕事が終わってからの短時間釣行も出来る。車にタックルを積み込んでおけば、実に気軽に釣りに行けてしまうのです。関東在住の私から見れば、ただただ羨ましいの一言ですけど。

だから、週末などは磯やボートゲームに行くこともあるのだろうけれど、全体的な釣行比率からすれば断然漁港などでのゲームが多い。となると、タックルもかなりライトなものが多用される。
それは現地の釣具店での販売品を見ても明らかでした。4インチを超えるようなワームはさほど売れない。3インチクラスのワームの方が断然売れているという現状がありました。ちなみに、根魚大将も3.4インチより2.8インチの方が売れています。

ロックフィッシュ用の製品を拡充するにあたり、一般的なイメージよりもそうした現状把握を最優先にしたのは言うまでもありません。実際に物を買うのは現場の人達ですからね。

そして現場の人達の意見を聞きつつ、根魚大将に続くロックフィッシュ用のアイテムのラインナップとして選択したのはリングリブタイプのカーリーテールワームでした。特にスミスのフィールドテスターである八重樫さんからはリングリブが絶対条件とまで言われた。確かにこの手の製品はロックフィッシュの世界では昔から根強い支持があります。

でも・・・グラブじゃ駄目なんですか?
リングリブって本当に必要なんですか?

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自分もこれまでバス用として様々なリングリブワームを愛用してきた人間です。古くはレーベルのリングワームに始まり、サタンワーム、デルタベイト、MG、ギドスリンガーといったリングワームの数々。グラブではバスプロショップスのスプリンググラブ、ザ・フィッシンワーム社のガーリックソルト・リンググラブ、フェニックスのサタングラブ。ちょっとバルキーなタイプではパルスワーム、ZIPPER。最近の製品ではレッグワームやAR-Wピンテールもそうです。だから私もリングリブの有効性は理解しているつもり。

では、リングリブのメリットとは。
全体のシルエットは太く見える割にボディー軸は細いのでより細かいロッドワークに即応する動きを出しやすい。
(その他、食感が高くバイトした魚が離しにくい、表面積が広くなる分フォーミュラの効果がより高くなる、引き抵抗が生まれる、といったメリットがあります)。
つまりリングリブというギミックは微細な誘いを多用するフィネス用途のワームないし長さのあるワームに向いているというのが私の持論。

でもロックフィッシュゲームではスイミング、リフト&フォールなどメリハリのある動きで誘うケースの方が多い。それであればわざわざリングリブでなくてもいいんじゃないか?という疑問を抱いたのです。

そもそも過去に発売されたリングリブ付きグラブのほとんどは淘汰されて消えていった。その理由はきっと以下が考えられると思います。
  • ショートボディーはうねらせることがないのでリングリブである必要性がない
  • ボディー軸が細い為にジグヘッドを刺しにくい、さらに裂けやすい
  • 全体のボリュームの割に軽く、自重がない分扱いにくい

つまり、ボリュームのあるワーム、ショートボディーのワーム(=グラブ)においてはリングリブのデメリットばかりが目立ってしまう。何でもかんでもリングリブにすればいいというものではないのです。

だからこそ、どうしてリングリブが必要なのか?その点だけは明確にさせておきたかった。

「理由は何であるかはっきりとは言えない。でも、リングリブがあるワームにはガッツリ喰ってくる。おそらくは水押しが関係しているのではないかと思うんですが・・・。ただ、リングリブによる特別な力は確実に感じます

申し訳ないけれど感覚的な回答内容です。この回答がもし限られた人からしか得られなかったのならば、それは単に個人の思い込みという可能性が否定できない。

ただ、私自身が信頼を置く複数のロックフィッシュアングラーが口を揃えて同じことを言うとなれば話は別です。これはもう信じてみるしかない、というのが本音でした。

(つづく)

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