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真冬のスプーン・バッシング [タクティクス]

自分がまだ中学生の頃、将監川の地蔵橋水門のコンクリート壁をスプーンでバーチカルにシャクることで5尾ほどのバスを連続して釣り上げたことがあります。使用したスプーンはダイワのツイストでした。中学生にとっての5尾のバスというのは大釣りと言って差し支えないものでした。

当時の自分は比較的スプーンを多用していました。その理由はズバリ!プラグよりも安かったからです。何せ当時は今のように中古ルアーの販売なんてありませんでした。ルアーは正規の価格で買うしかなく、プラグを買うと小遣いの大半が消えてしまう。その点スプーンならば安いものなら100円で買えた。

だからスプーンでバスが釣れるというのは身をもって知っていました。

冬のバス釣りでリアクション要素を重視するとなればメタルバイブかメタルジグを挙げる人が多いでしょう。霞ヶ浦水系は水深が浅いのでメタルジグを使う人はほとんどおらず、メタルバイブが多用されています。ところが自分が狙っている場所、色々なものが沈んでいてやたらと根掛かりが多い。ダブルフックのメタルバイブでもアッサリと根掛かりしてしまう。そしてダブルフックのメタルバイブというのは、自分が岸釣りで携行しているチェーンタイプのルアー回収機で回収しにくい(チェーンにフックが掛かりにくい)。

同じことを考える人は少なくないと思うのですが、何かメタル系のルアーで根掛かりしにくいものはないものか。

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そんな折、頭に浮かんだのはエリアトラウトの人達が使う「ボトム系スプーン」。これは底に沈んだものをトラウトがついばんで喰う習性を利用したもので、スプーンをボトムに置いておく釣り。着底したスプーンのフックは常に上を向いている。

この釣りをバス用にアレンジできないだろうか?

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既に廃盤品ではあるのですが、スミスのジェラシーというスプーンがあります。このスプーンはラインアイが溶接されて付いている。そのため上下がはっきりする。シングルフックの針先も的確に上方向を向く。

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そして現代のボトム系スプーンを意識して、シングルフックをラインアイに直付してみました。これならフックが横には倒れない。根掛かりも減らせるはず。

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このアレンジを施したジェラシーで釣ったのが今年の初バス。自分で色々と考えながら工夫を凝らし、それで結果が出せると猛烈に嬉しい。

でも実際に試してみて、思い通りにいかなかった部分もありました。メタルバイブほどではなかったにせよ、案外根掛かりもした。さらにいただけないのは、シングルフックで根掛かりすると、チェーン式のルアー回収機ではほぼ回収不能であるという事。

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でも色々と試行錯誤をしているうちに見えてきた部分があります。フックをテール側にセットした、通常のスプーンスタイル。この方が当然根掛かりはする。ところが、根掛かりを簡単に外せるケースが多かった。これはメタルジグの釣りを経験している人ならばお分かりいただけると思うのですが、根掛かりをした際に逆方向に回り込んで軽く上下に揺すると、ジグの自重による振り子作用で根掛かりがポロリと外れることが多い。実はスプーンにおいても同じことが言え、フックが深く刺さってさえいなければ根掛かりを簡単に外せるケースが多かったのです。結果的に、メタルバイブよりも遥かにそのロスト率を下げることが出来ました。

いかんせん水深が浅い場所なのでメタルジグは投入しませんが、スプーンを使ったバーチカルジギングは大いにアリと感じます。そもそも、ヒラヒラ感がある方が魚は喰う。深い場所を攻める必要性がないのならばわざわざメタルジグを使うまでもありません。5g以下のスプーンの方がマッチしていると思う。

とはいえ自分もまだ検証を始めたばかり。スプーンの形状、フックセッティング等々、これから煮詰めていきたい。そしてその過程で色々な発見もあるに違いない。人真似ではなく、自分で考えながら試行錯誤で進めて行くバス釣り。これが面白いんです。

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