ハーレー

アブの代表的なスプーンであるトビーのパクリ？と言われてもこれは仕方がなかったんじゃないかと思える、ダイワのハーレー。



何故なら外観もそうですが、カラーリングまでトビーに酷似しているものがあった。

ただ、ハーレーはトビーと較べて肉厚が薄く、カーブ（カップ）が浅い。だから実際に使ってみると深いところを引きにくい、というのが自分の感想でした。

ところが、スウェーデン製だったトビーも時代の流れと共にいつしか台湾製に切り替わってしまいます。すると、何という事か肉厚が薄く、カーブも浅くなってしまった。台湾製トビーはむしろハーレーに近くなってしまったというのは何とも皮肉な話です。

何となくダイワのスプーンをディスってしまいましたが、昔からあるダイワのスプーンって結構凄いんです。ダンサー、ツイスト、クルセイダー、アタッカー、プランガー、ロッキー、ハーレー、チヌーク、コーホ・・・いずれも30年以上前の製品になりますが、造りが凄くいい。

自分は職業病で、釣果には関係ない部分と思いつつもスプーンブランクの切断面や穴の空き具合、表面処理、裏面刻印のエッジの立ち具合など、つい細かくチェックしてしまう。研磨が雑だな～とか、これはもう抜き型が痛んでいるんじゃないかとか、抜きの際の刃の切れが悪いんだろうなとか、そういう部分を見てしまう。

ダイワのスプーンは本体自体もかなり綺麗に処理されているしメッキや塗装もしっかりしている。古いスプーンというのはメッキがくすんでしまうものが多いのですが、ダイワのスプーンはくすみ具合が少なく綺麗なものが多い。

30年以上前という発売時期、そして良心的だった価格を考えると本当に凄いことだったと思います。

でも、昔は上記のように種類が豊富だったダイワのトラウトスプーンも、今ではチヌークとクルセイダーしかないようです。ちょっと寂しい。