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FINESSE SKIRT EVOLUTION・8 [ゲーリーヤマモト]

ゲーリーヤマモト・イカには独特のパワーバランスがあります。それらのバランスによって、イカのポテンシャルは最大限に引き出されているのです。逆刺しノーシンカーリグにおいては、どれかが欠けたら成り立たない。

【沈下力】
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これは言うまでもなく高比重素材の本体とフックの自重から来るもの。

【定位力】
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これはフラスカートがボワッと開くと、その抵抗で水をガッチリ掴んで、不要な移動を抑えるブレーキ力。

【復元力】
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開いたフラスカートが元通りに戻ろうとする際に作用する力。フラスカートの弾力により生み出される。

よく言われるキックバック性能というのは、この中の沈下力と復元力の2つの力によって引き起こされる。フラスカートを持たない単に後方重心フォルムだけのワームがほとんど真下に沈下してしまうのは、復元力というファクターに欠けているからです。

そして大事なことは、それぞれの力は相互関係にあるという事です。

ファットイカ。このワームは3つのパワーバランスに最も長けた製品です。一体どういうことかというとまず、自重が重い。つまり沈下力が強い。沈下が速いという事は、それにブレーキが掛かった際の反動も大きいということ。これによりフラスカートが瞬時に大きく開くため定位力が強く働く。

そして再度ラインテンションを緩めると、再び沈下力が働くことに加え、フラスカートの開きが大きかったために「復元力」も強く作用する。

つまりファットイカでは、全てのパワーバランスがそれぞれ強く作用し合うことで成り立っているのです。

しかしこれがイカ4インチの逆刺しノーシンカーとなると自重の軽さゆえに、沈下力がさほど強くない。沈下にブレーキを掛けたところで反動も弱く、フラスカートが開く力が弱い。定位力もおのずと弱い。フラスカートの開きが弱いのだから、復元力も弱くなる。

しかし、イカ4インチのパワーバランスを高める方法はあります。最もお手軽なのは、軽量ジグヘッドを併用して使うこと。そしてもう1つは、もはや言うまでもなくフラスカートの間引きです。もしくは新たに発売される、イカ4インチFSを使う事です。

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イカ4インチFSはフラスカートの抵抗にさほど阻害されずにフォールするので自重の割りに沈下力が高く、フィネススカートは軽い力でフレアーするので定位力が強く、大きくフレアーしたフラスカートの弾力により復元力を生む。ノーマルのイカ4インチでは成し得なかったパワーバランスが、フィネススカートにより実現できた。

そうです、ファットイカが高次元で実現してきた機能が、スモールボディに凝縮されているのです。これからは何のためらいもなく、イカ4インチも逆刺しノーシンカーで使えるようになる。ファットイカでは少し大きいかな?と感じられる時、イカ4インチFSがその救世主となってくれるはずです。

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