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一体成型フラグラブ [ゲーリーヤマモト]

フラグラブやイカは高価なワームです。それは何故かと言うと、手作業でフラスカートを溶着させているからなのです。要は工賃ということです。

しかしゲーリーヤマモト社にも、フラスカート一体成型の技術がないわけではありません。その証拠に、往年のイカのオリジナルモデルは一体成型。そして実は一時期、フラグラブにこんなものがあった。何と、こんなフラグラブが販売されていたことがあるのです。

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違いがわかるでしょうか?フラスカートと本体の境目部分に注目して下さい。写真上のフラグラブは通常の溶着品、写真下のフラグラブは、何と一体成型されたものです。

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(通常のゲーリーワームの金型は頭部から素材を注ぎ込む仕様ですが、このフラグラブはフラスカート部と本体部分にそれぞれ1箇所ずつ注ぎ口がある特殊構造の金型を用いたようです)

確か10年以上前の事だったと思います。いつも通りにスミスに入荷してきた製品の中にちょっと違和感を感じるものがあった。「あれっ?このフラグラブ、一体何だ?!」よくよく観察してみると、何とフラスカートとボディーが一体成型されているではありませんか。写真は020-020ですが、この他にも128-128など同色のものはこのような仕様になっているものがありました。もちろんこの仕様、スミスが指定したわけではありません。

フラスカートとボディーが異なるカラーである場合は手作業の溶着以外に手段はないのでしょうが、同色の場合は、今後一体成型になるんだろうとこの時は思いました。でもほどなくこの一体成型バージョンは姿を消し、再び元通りの溶着フラグラブに戻りました。だからこの一体成型バージョンは、ほんの一時しか市場に流通することはなかったものです。

一体何だったんだろうと、今でも思います。製品改良を試みている途中だったのか、はたまた、他社へのOEM生産品か何かがたまたま混入したものなのか。私自身もその真相は知らないのです。

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