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FINESSE SKIRT EVOLUTION・7 [ゲーリーヤマモト]

ゲーリーヤマモトのイカは、私の強い意向によって日本での販売が開始されたワームです。元々アメリカでは通常商品として販売されていたものです(但し、日本での発売開始と共にモデルチェンジしました)。

元々イカは、アメリカではジグヘッドリグやテキサスリグで使うケースが多かったようです。実際に、ゲーリー氏とアリゾナのレイクパウェルで釣りをしたという人もジグヘッドリグでの使用を勧められたと言っていました。

しかし私の目論見としてはジグヘッドリグではなく、ノーシンカーでの使用をと考えていました。イカというのは中空ではないものの、形状としてはファットギジットに近い。私自身も発売前にイカでの実釣テストを行っていたわけですが、スキッピングでのシュート力、フォール姿勢など、これは充分に使えると思っていました。ギジットはその特性上ジグヘッドを使うしかありませんがイカはノーシンカーで使える。これはいいと思った。

だから私が想定していたリギングは頭部が前で、フラスカートが後。そしてこのリギングのイカは、想像を超える威力だった。オーバーハングや桟橋、ヘラ台の下へもスキッピングでビシビシ撃ち込める。多くはフォールで喰わせられるし、一度軽く引いてから再度落とすのも効果的だった。フワッとなびくフラスカートの動きもバスにとってはたまらなかったのに違いない。

しかしやがて、日本では逆刺しノーシンカーが主流となります。なるほど、そうすればキックバックフォールも実現するし、フラスカートのフレアーアクションも際立つ。でも、私自身は今一つ納得がいきませんでした。何か違う。逆刺しノーシンカーのファットイカでは何も感じないのに、イカ4インチではちょっと違う気がした。それはフラスカートのアクションレスポンスにありました。

ただでさえ自重のあるファットイカは沈みも速い。だからフォールする力の反動も大きく作用してフラスカートが機敏にフレアーする。一方のイカ4インチも決して駄目というわけではないのだけれど、フラスカートの機敏性がない。自重がファットイカの半分以下しかないイカ4インチの場合は、フラスカートを機敏にフレアーさせるだけの力が働きにくいのです。

自重が半分ほどしかないのに、フラスカートはファットイカと全く同じ。これを全く同じようにフレアーさせようという方が難しいのは明らかでした。

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ではどうしたらいい?その答えはフラスカートの本数自体を減らすこと、そして1本1本の間を空けることによってスカート同士の干渉を極力避けることです。だから私はフラスカートを間引くようになった。時には半分(12本)に、またある時は1/3(8本)にして使っていた。それだけでイカ4インチの逆刺しノーシンカーは見違えるほどに生き生きとした動きとなる。

これまで、本当の意味でイカを使いこなしていた人は私の知る限りほとんどいません。それは、ファットイカは何もせずにそのまま使っても充分な効果が発揮できるのに対し、イカの場合は必要に応じて手を加えなければ本当のポテンシャルが引き出せないことにありました。

ここまで書けば勘の鋭い人ならもうおわかりでしょう。私はイカ4インチにも、フィネススカート版を作ることを決めたのです。

(つづく)

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