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人力パワーポール [メモリー]

パワーポールというボートパーツがあります。ここ数年でこれを装着しているバスボートもよく見掛けるようになりました。ご存じない方のために軽く説明すると、浅い場所でボートを止めておくためのポールです。電動で動かす事が出来るもので、これを湖底に刺して(押し当てて)ボートを止めておく事が出来るというもの。

私がこれを初めて見た時に真っ先に思い浮かべたのは、自分自身が印旛沼で多用していた竹串でした。

よく印旛沼と牛久沼はアシに囲まれたマッディーシャローレイクということで同列に語られがちですが、沼のタイプが根本的に違う。印旛沼は確かにアシに囲まれてはいますが、それ以前に広範囲がヒシモで覆われるヒシモレイクです。牛久沼にはそれがない。つまり、アシ際に到達するためには、まずはヒシモエリアの突破が必要になる。

厳密に言えば、ヒシモエリアを避けて釣ることも出来ます。鹿島川や新川方面で釣ることです。しかし当時印旛沼で開催されていたチャプタートーナメントに出場していた私は、どうしても本湖エリアを無視するわけにはいきませんでした。というのは当時の私の装備に理由があり、レンタルボートにフットコンエレキ、2馬力エンジンという何とも中途半端な装備だったからです。当時最もウイニングエリアとして名を馳せていた鹿島川河口方面に行くには、他のボートと較べて足が遅すぎる。かといって新川方面は、10:00までは動力船が入れないというレギュレーションがあった。だから自分はヒシモが茂る本湖で釣ってこなくてはなりませんでした。

しかしヒシモエリアの突破というのは並大抵の苦労では済みませんでした。エレキで進むのはまず無理。ペラにヒシモが絡み付いて、ほんの数m進んではペラに絡みついたヒシモを取り除くという作業を延々と繰り返す羽目になります。一時、ウィードシャークというカッター状のものをエレキに装着していましたが、印旛沼のヒシモには全く歯が立たず。

では、オールは?これはエレキよりは遥かにマシですがこれもやっぱりヒシモが絡んでしまってまともに進むことは難しいのです。しかもヒシモが絡んだ状態のオールは重く、これを無理矢理漕ぐのも相当な体力を消耗します。一方、ウッド製のパドルはヒシモの絡みが少なく、まぁまぁ使えるアイテムでした。しかし、オールやパドルは進むのは大変なのに、風で押し流されるのはアッという間。風のある日は釣りになりません。

では一体どうしていたのかというと、ここで登場するのが竹串というわけです。アサヒナボートさんにお願いして毎回借りていました。これを湖底に当てながら進むというのがヒシモの中の移動方法としてはベストでした。しかも、刺したままにしておけばその場に留まることが出来る。

まさに人力パワーポール!

まぁ、スマートで格好いいスポーツフィッシングとはおおよそかけ離れていましたが、体力を使うという点では、ある意味スポーツだったのかも?

fukkou.jpg
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トップジャンキー

こんばんは、教えて下さい。
ハトスペのタンゴ・アルゼンチーノは、いつ頃販売しますか?
スミスさんのホームページでは今月下旬と掲載されています。
とても楽しみです。
よろしくお願いします。
by トップジャンキー (2011-05-29 20:40) 

IKE-P

本日担当部署に確認しましたら、明日5/31よりデリバリー開始との事でした。少し遅れてしまったようです、申し訳ありません。また、発売時期にはばらつきが生じる場合がありますのでご了承下さい。

発売を楽しみにしていただきまして、ありがとうございます。
by IKE-P (2011-05-30 21:23) 

トップジャンキー

ありがとうございます。
楽しみに待ちたいと思います。
by トップジャンキー (2011-05-31 13:00) 

はやひで

自分はデッカイ洗濯挟みみたいのも持ち込んでボート留めてましたが、あさひなボートの女将さんに竹杭?竹棒もかりてたクチです(笑)ヒシモの上をグラビンバスで爆釣してた頃が懐かしい~です。同年代ですね、きっと!
by はやひで (2011-06-06 15:47) 

IKE-P

でっかい洗濯バサミって、ブレークモアのブッシュグリッパーですよね?自分も使っていました。ヒシモの中を進む際には竹串、矢板エリアにおいてはブッシュグリッパーで素早くボートを固定して釣っていました。最近ではブッシュグリッパーは使わないですが、今でも捨てずに持っています。
by IKE-P (2011-06-06 23:01) 

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