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シャッドプラグ不毛の時代・2 [メモリー]

時代と共にシャッドプラグに求められる要素というのが徐々に変わってきた背景には、ロングビルミノーの台頭も影響していたように思います。

ラリーニクソンが来日した際に琵琶湖で見せたスプーンビルミノーのポンプリトリーブは、トレブルフックのシャンクに鉛線を巻くことでサスペンドチューンするというものに端を発し、やがては日本製のサスペンドロングビルミノーという形に姿を変えます。当時は猫も杓子もサスペンドロングビルミノーといった感さえあり、ショップに行けばこの手の商品は大人気で品切れ、という時代です。

もちろん色々な湖で多用されることとなったわけですが、やがてその文化は2分していきます。霞ヶ浦系のマッディーシャローのフィールドではロングビルミノーは少し潜りすぎた。また、90mmよりも小さなサイズが求められるようになりました。

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その結果、ロングビルミノーのダウンサイズ版も登場してきましたが、それと平行して徐々にその支持を伸ばしてきたのがサスペンドシャッドでした。当時は、ベルズさんのスーパーシャッドなどが多用されていたと記憶しています。また一方では、河口湖でベビーシャッドがJB戦のウィニングルアーとなり、一躍脚光を浴びることとなったのです。

また、時を同じくして、プラグのリアルフィニッシュがもてはやされる時代でもありました。シャッドプラグというのは、リアルフィニッシュを施すには最適な素材だった。各メーカーからは次々と精巧な仕上げを施したリアルシャッドが続けざまにリリースされていくのでした。

そして現在。かつてのロングビルミノーのブームはどこへやら。すっかりシャッドがその座に入れ替わったとの感があります。

そして気がつけば、シャッドプラグのラインナップもすっかり変わった。かつてあれだけ人気があったTDシャッドもマッドペッパーもシュガーレイシャッドもその姿を消してしまった。TDシャッドなどは時代に合わせようとサスペンドモデルを追加したり重心移動機構を搭載したりもしたけれど、初期型のレスポンスの良さを知っている私としては、その出来は個人的に納得できるレベルではありませんでした。

けれども私は思うのです。本当に無くなってしまったのは往年のシャッドプラグ達ではなくて、往年のシャッドプラグの使い方なんじゃないか、と。シャッドラップなんて超高速巻きで釣れるんですよ。今のシャッドの使い方はデッドスロー&ポーズなので、まさに対極とも言える。

難しいテクニックを覚えることは決して無意味ではありません。それで手にする魚もきっと増えることでしょう。けれども、ルアー釣りってもっと簡単なものじゃなかったっけ?投げて巻けばそれでいい、みたいな。簡単な釣り方、みんな忘れてしまっていませんか?
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