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お盆に味わった恐怖 [メモリー]

夏ということもありますので、たまにはチョット怖い話でも。

小さい頃「お盆くらいは釣りを控えなさい」と言われた事があります。この時期に殺生はしなさるなということです(勿論、リリースなのですが)。そもそも、先祖の霊を祭るための期間なわけですからね。

私が昨年までドブシーバスを狙って通っていた川では、この時期になると精霊船(マコモで作った船に供え物を入れて流す)や精霊馬(野菜に4本脚を付けたもの、霊魂を乗せる意味合いがある)が流れてきます。下流に流れきらずに、岸に漂着しているものも多い。昼間だったらそれらを目にしてもさほど気にならないだろうけど、独りで、しかも暗がりで見るとかなりビビリます。

今日もいつものポイントに・・・ん、何か足元にあるぞ?ギャーッ!!という按配です。

そして知人と釣行した時のこと。知人は私の対岸に入り、流芯に向かって黙々とキャストを続けていました。すると上流から精霊船が流れてきて、彼の真ん前に!そして不思議なことに、下流へは流れていかず反転流に入っているかのように、彼の前でグルグル回って定位していました。
それでも黙々と釣り続ける彼を見て、なんて度胸の座った人なんだろうと思いましたが、後で合流後に聞いたらメチャクチャ怖くて動けなかったのだとか(笑)

さて、その水系であちこちのポイント開拓をしていた私は非常によく釣れる水門を発見しました。小さな水門でしたが常時激しく水を吐き出しており、潮位に関係なく魚が釣れた。ただその水門がある場所というのは幹線道路から外れたところで、外灯もなく、夜は真っ暗。しかも墓地の裏だったのです。

出来れば他の場所で釣りたいところでしたが、他の場所で毎回ノーヒットが続いていると、状況を打破するためにはあの水門に賭けるしかない、と思いました。

辺りは真っ暗闇で風もなく、虫の鳴き声以外はシーンとしています。夜だというのに空気は生暖かく、汗がジンワリと出てきます。自分が釣り人じゃなかったら、誰が好き好んでこんな薄気味悪い場所に来るだろうか。

それでも、シーバスを釣りたい一心で黙々とキャストを繰り返していた時、遂に心臓が飛び出さんばかりの恐怖を私は味わう羽目になります。



「どうだ!釣れるかぁーっ?」

「ダワァーーーーーッ!!」(私)



犬の散歩をしていた近所のオジサンが暗がりの中から突然話し掛けてきたのでした・・・

夜釣りをしている人に話し掛けるのは止めましょう。ホント、マジでビビるんですから。
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