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ホプテーラで狙う水郷の虫パターン [タクティクス]

今回から、ホプテーラの釣りについて具体的に記していこうと思います。

何度か記した内容で恐縮ですが、このワームを開発しようとしたきっかけは、平地の釣り場におけるバッタ喰いバスの存在に気付いたからです。
季節は秋。オカッパリをしながら岸辺を歩いていくと、私に驚いたバッタ達が足元からピョンピョンと逃げていく。うっかり、水面に落ちてしまうものもいる。そのうっかり者は、主にイナゴとコオロギです(ちなみに、トノサマバッタ、クルマバッタ、チキチキバッタなどは飛躍力に優れていて、うっかり川の方に飛んで行ってしまっても自力で岸に向かってUターンしてきます)。

落水した場所が這い上がれそうな場所であればまだいい。イナゴもコオロギも比較的泳ぎ自体は達者ですから、わりと簡単に上陸できるのです。ところが、運悪く垂直護岸に落ちてしまった場合はその限りではありません。なかなか這い上がることが出来ない。そうこうしているうちに真下から黒い影が・・・ボフッ!

私も数年前までそうした魚の存在には気付いていませんでした。完全にバッタ喰いに偏食しているバスはその捕食動作が極めて静かで、トップウォータープラグへのアタックのように水飛沫を上げながら襲い掛かってくるようなことはありません。


(実はエグレている垂直護岸の一例。エグレの中はシェードであり、写真の箇所は覆い被さった植物によるシェードも形成されているというA級スポット)

それに加え、私を始め多くの人が気付かなかったのにはもう一つの理由がありました。それは垂直護岸のエグレでした。一見して単なる垂直壁に見える護岸であっても、実はH鋼が入っていたりしてえぐれていたりする場所がある。真上から見たのではわからない。そして、バッタが護岸際で捕食されるシーンというのはそのエグレ部分で喰われているケースが多く、なかなか人目にはつかない。それが、今までこうしたバスの存在があまり知られていなかった大きな理由です。

そして、時期的な理由もありました。バッタ喰いというほどだから、当然季節は秋。けれども秋というのはあらゆるルアーに対してバスの反応がいい。何もわざわざ虫系トップなんて使わなくても、色々な釣り方でバス釣りを楽しめる季節です。

しかし私はこう感じています。バッタ喰いの魚は、あらゆるルアーに反応している魚とは別であると。
それは、多くのアングラーに散々攻められた場所であってもフライロッドでバスバグを投げてやればそれまでが嘘のように釣れてしまう時があるからです。

私がホプテーラを開発したのはまさにそうした魚を釣ってやりたいと思ったからです。これまで、トップウォータープラグをサイズダウンさせてトライもしましたが、ペンシルベイトやスィッシャーでは見切られていた。フライの世界で言うところの「マッチ・ザ・ベイト」をもっと的確に表現しないと駄目なんだと思いました。けれども、市販品には使えるものがなかった。だから、ホプテーラが生まれたのです。

(つづく)


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