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彷徨える聖地 [物申す!]

私がこの噂を耳にしたのは数ヶ月ほど前だったでしょうか。とあるバス雑誌の編集者の人から「こんな噂があるの、知ってます?」と聞かれたのが最初でした。もちろん「そりゃあ無いでしょう」と返答したのは言うまでもありません。

まさかこの噂、徐々に現実味を帯びてこようとは思いもしませんでした。

JBのお膝元である河口湖でワームが禁止になる?!ありえないと思いました。ワーム無しでの河口湖のトーナメントなんて考えられないですし、この町にはゲーリーインターナショナルさんやケイテックさん、サワムラさんといったメーカーもある。いわば、日本を代表するワームの町と言っても過言ではない。

河口湖は貴重なバス公認湖の1つです。バスのおかげで地元も大いに潤ってきた。しかしワーム禁止となれば、バスアングラーが減るのは目に見えている。トーナメンターの数も減るでしょう。芦ノ湖の失敗例を見れば結果は一目瞭然です。

一部の人はゲーム性が増すなんて言うかもしれませんが、常識的に考えて、せっかくの休日に遠方の湖にわざわざ出掛け、入漁料やボート代を出してまで釣りをして貧果に終わるような結果を誰が望むでしょうか?そんな最低な休日なんて過ごしたくないと誰もが思う。だから芦ノ湖などはバスアングラーに見向きもされない湖に成り下がったのです。

ベストシーズンの週末に、ガラガラの湖面。ほんの数人にしか利用されないレンタルボート。これが今の芦ノ湖の現状です。そして、バスアングラーが来なくなり、入漁料収入が減り、トラウトの放流量さえもが減少、釣れなくなり、結果的にはトラウト狙いのアングラーにさえ見向きもされない湖になってしまった。昔はお祭り騒ぎであった解禁日でさえも、今では人影がまばらであるのが現実。たかだか1種のバスルアーを禁止しただけでこんなにも多大な影響を及ぼしたのです。

河口湖漁協さん、芦ノ湖と同じ道を辿るつもりですか?

河口湖だって同じ事。入漁料収入が減れば、バスの放流だって減るに違いない。ハードルアーで釣る難しさに加え、個体数減少による釣れ難さが加わります。もはや、初級者がレジャーの一環で楽しむようなレベルの釣りは通用しなくなる。すると、地元も閉散としてきます。あれほどバスで潤った町が、徐々に廃れていく。バスがもたらす経済効果の象徴であった町が廃れていく。

そしてバスアングラーから見放される。あそこは釣れないよ、と。見放された湖は、誰も死守しようだなんて思わない。バスの駆除派は、公認湖を1つ陥落させることが出来る。バスブームの象徴、バストーナメントの聖地を陥落させることは駆除派にとっては敵の大将の首を取るに匹敵する喜びでしょう。

リリース禁止なんてこともありうるかもしれませんね。山梨県でリリースが認められているのは河口湖、山中湖、西湖だけなのですから。公認湖の肩書きを取ってしまえば、他の水域と同様リリース禁止となって何の不思議もありません。バスの聖地河口湖ですらそうしたのだからと、やがて雪崩式に各地の湖でリリース禁止の動きが加速し、ワーム使用禁止の水域が出てきて何ら不思議ではない。

そうです。河口湖をワーム禁止にすることは、バスフィッシング全体の 衰退に繋がりかねない。なのに、この現状に危機感を持った人が少ないのは何故だ?!

ただ、今はまだ最終決定段階というわけではない。今からでも何かやれることはあるんじゃないか?何より、釣り人の意見を聞かずにこんな事を決めさせていいわけがない。

日釣振さん、BFNさん、のんびりしている場合じゃない!


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