北浦シーバスフィーバーの謎に迫る・2 [その他]
前回はまとまった数のシーバスが常陸利根川を遡上してきた理由について考察しました。
常陸川水門の開閉というのは定期的にあるわけですから多少の魚の移動というのは日常的にあるのだと思います。ただ、ここ数年はシーバスの個体数が一気に増えた印象があったため、その理由について考察したものとしてご理解下さい。
ですが肝心なのはその理由よりも、北浦のシーバスはこれからどうなるのか?居なくなるのか?それともずっと釣れ続けるのか?という点ですよね。ただ、それを考察する上でやはりキーとなってくるのがそもそもどうして遡上してきたの?という部分になるわけです。
今回は霞ヶ浦水系のシーバスの動向を考察してみたいと思います。
【霞ヶ浦水系のシーバスは、冬になると海に帰る?】
東京湾に注ぐ荒川や中川でもシーバスは遡上してきます。私自身も埼玉県内のドブ川でシーバス釣りをしているほどなので高水温期にはかなりの上流まで遡上してくると考えられます。
ただ、秋が深まってくると河川内ではシーバスの数が減っていきます。冬になるといなくなる。それに反比例するかのように東京湾でのボートシーバスでは数が釣れるようになります。つまり、荒川や中川のシーバスは寒くなると東京湾に帰ると考えられます。
同様に、常陸利根川と並んで流れている利根川に関してもシーバスは寒くなると海へ帰るという考え方が一般的です。自分もバスボートで利根川のシーバスを狙っていますが確かにそう感じました。
※利根川の河口堰は潮位の干満に連動して開放をしていますので1日のうちに開閉を繰り返しています。閉まっている時は何日も閉まりっぱなしの常陸川水門とは根本的に異なります。そのため、利根川では魚類の往来も多い。
つまり、淡水域に遡上したシーバスは寒くなると共に海へと帰るのが通説です。同様に霞ヶ浦水系のシーバスも冬になると海へと帰っていくのでしょうか。
北浦や常陸利根川では年末年始頃でもシーバスを釣ったという話が出ていました。一方、常陸利根川と並行して流れる利根川では年末年始ともなると河口堰上での釣果は聞きません。つまり、霞ヶ浦水系のシーバスは河川のシーバスよりも遅い時期まで釣れ続いています。
そして霞ヶ浦水系でシーバスが釣れ始める時期は、シラウオパターンと連動し始める3月になると耳にするようになります。
釣果を聞かないのは1~2月くらいです。果たしてこの時期にシーバスは霞ヶ浦水系を去り海へと戻っているのか、或いは霞ヶ浦水系内で越冬をしているのかが問題です。
私は霞ヶ浦水系内で越冬していると考察します。その根拠として
一般的な河川に遡上したシーバスは、水温の上昇と共に河川を遡上し水温の低下と共に下流から海へと降りていきます。その移動は簡単なことだと思います。河川は上流部程水温が低いわけですから適水温を求めて川を彷徨えばおのずとそのような行動になるのだと思います。或いは流れを基に川を上下しているのかもしれません。
では、常陸利根川から北浦に遡上してしまったシーバス。水温をキーに移動したとして、果たして上手く川を上下できるでしょうか?そもそも北浦と常陸利根川に明確な水温差は見られません。流れをキーにしようとしても、北浦まで遡上してしまったらまともな流れなんてほぼない。
残念ながら、霞ヶ浦水系まで遡上してしまうと水温差や流れといった要素はほぼ見出せなくなります。シーバスが海に帰りたいと思っても帰りようがないのではないでしょうか。
北浦の沖合は水深がかなりあります。8~10mの場所もある。1~2月の厳寒期はそうしたメインレイクのディープエリアで越冬しているのではないかというのが自分の考察です。
もしかしたらジギングで釣れるのかもしれません。本気でそう思います。どなたか一緒に検証してみます?(笑)
(つづく)
常陸川水門の開閉というのは定期的にあるわけですから多少の魚の移動というのは日常的にあるのだと思います。ただ、ここ数年はシーバスの個体数が一気に増えた印象があったため、その理由について考察したものとしてご理解下さい。
ですが肝心なのはその理由よりも、北浦のシーバスはこれからどうなるのか?居なくなるのか?それともずっと釣れ続けるのか?という点ですよね。ただ、それを考察する上でやはりキーとなってくるのがそもそもどうして遡上してきたの?という部分になるわけです。
今回は霞ヶ浦水系のシーバスの動向を考察してみたいと思います。
【霞ヶ浦水系のシーバスは、冬になると海に帰る?】
東京湾に注ぐ荒川や中川でもシーバスは遡上してきます。私自身も埼玉県内のドブ川でシーバス釣りをしているほどなので高水温期にはかなりの上流まで遡上してくると考えられます。
ただ、秋が深まってくると河川内ではシーバスの数が減っていきます。冬になるといなくなる。それに反比例するかのように東京湾でのボートシーバスでは数が釣れるようになります。つまり、荒川や中川のシーバスは寒くなると東京湾に帰ると考えられます。
同様に、常陸利根川と並んで流れている利根川に関してもシーバスは寒くなると海へ帰るという考え方が一般的です。自分もバスボートで利根川のシーバスを狙っていますが確かにそう感じました。
※利根川の河口堰は潮位の干満に連動して開放をしていますので1日のうちに開閉を繰り返しています。閉まっている時は何日も閉まりっぱなしの常陸川水門とは根本的に異なります。そのため、利根川では魚類の往来も多い。
つまり、淡水域に遡上したシーバスは寒くなると共に海へと帰るのが通説です。同様に霞ヶ浦水系のシーバスも冬になると海へと帰っていくのでしょうか。
北浦や常陸利根川では年末年始頃でもシーバスを釣ったという話が出ていました。一方、常陸利根川と並行して流れる利根川では年末年始ともなると河口堰上での釣果は聞きません。つまり、霞ヶ浦水系のシーバスは河川のシーバスよりも遅い時期まで釣れ続いています。
そして霞ヶ浦水系でシーバスが釣れ始める時期は、シラウオパターンと連動し始める3月になると耳にするようになります。
釣果を聞かないのは1~2月くらいです。果たしてこの時期にシーバスは霞ヶ浦水系を去り海へと戻っているのか、或いは霞ヶ浦水系内で越冬をしているのかが問題です。
私は霞ヶ浦水系内で越冬していると考察します。その根拠として
- 一般河川で釣れなくなる時期(年末年始)でも釣れている。
- 2021年も2020年の魚影の濃さが継続していた。リセットされて新しい群れが遡上してきたわけではなく、前年の魚がそのまま居残っていた可能性が高い。
- 秋が深まる時期でも、シーバスが徐々に下流域に降りてくる印象がなかった(北浦中流域でも釣れていた)
一般的な河川に遡上したシーバスは、水温の上昇と共に河川を遡上し水温の低下と共に下流から海へと降りていきます。その移動は簡単なことだと思います。河川は上流部程水温が低いわけですから適水温を求めて川を彷徨えばおのずとそのような行動になるのだと思います。或いは流れを基に川を上下しているのかもしれません。
では、常陸利根川から北浦に遡上してしまったシーバス。水温をキーに移動したとして、果たして上手く川を上下できるでしょうか?そもそも北浦と常陸利根川に明確な水温差は見られません。流れをキーにしようとしても、北浦まで遡上してしまったらまともな流れなんてほぼない。
残念ながら、霞ヶ浦水系まで遡上してしまうと水温差や流れといった要素はほぼ見出せなくなります。シーバスが海に帰りたいと思っても帰りようがないのではないでしょうか。
北浦の沖合は水深がかなりあります。8~10mの場所もある。1~2月の厳寒期はそうしたメインレイクのディープエリアで越冬しているのではないかというのが自分の考察です。
もしかしたらジギングで釣れるのかもしれません。本気でそう思います。どなたか一緒に検証してみます?(笑)
(つづく)
こんにちは、北浦メインに釣りをしています。僕も去年と今年、シーバスを5本釣りました。釣行回数が少ない中なので高確率の結果です。
水温と流れの考察に加えて、エサの存在が重要と思います。自分達が向かう未知のエリアにエサがあると予測しての行動ではないと思うので、組み込まれた本能で何かを察知するのか、エサの群れを辿るように入って来るようにも思うのですが。
by SF (2021-12-09 09:06)
面白いですね。
やっぱりベイトと水温だとは思いますが考察楽しいですね
by papoo (2021-12-10 07:27)
イナの群れを探せばシーバスもいるんじゃないかと思っているのですが、なかなか手強いですね。
by IKE-P (2021-12-12 16:46)