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MAX4用シャロースプール [リール]

ベイトリールをチューニングするとなると日本のアングラーは大概、ミドル~ハイエンドモデルをベースにすることが多い。良いものをとことん良くしたい、という傾向が強いと言えます。だから日本では廉価版のリール用パーツというのは発売されない。そもそもの需要というものがあまりないからかもしれません。

ですが中国製のパーツメーカーがやたらと生産しているのがアブのマックスシリーズ用のシャロースプール。要は廉価版のリール用パーツということです。マックスシリーズ用のシャロースプールは複数のメーカーから発売されていて種類も多い。価格も高くて3000円代といったところ。パーツも比例して安い価格設定です。日本以外ではこうした需要も多いということなのでしょう。

アブのベイトリールはスウェーデン(クラシック)、韓国(レボ)、中国(マックス)の原産国に分かれています。中国のパーツメーカー的には中国製のマックスシリーズ用のパーツというのは開発しやすいのかもしれません。

そして今年マックスシリーズが4世代目にモデルチェンジをしました。私はまだ実機を見たことがないのですが、3代目と比較してスプール径が小口径化(32mm)されているため3代目用のスプールは装着できないはずです。当然、4代目マックス用のシャロースプールも早々に発売されるだろうと思っていたところ、やはり発売になったようです。

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軽いものを投げるのならばマックスシリーズよりもレボシリーズの方が優位なのは設計上の違いからも明らかです。スプールのシャフトが短い方が余計な抵抗がなく、スプールがよく回る(但し、スプールに強い負荷が掛かる釣りではスプールシャフトが長い方が撓みを生じにくいというメリットがあります)。

ただ、ロングシャフト構造と言えどもシャロースプールに換装すると回転レスポンスが上がるので(機種にもよりますが)ノーマルスプールのレボよりも軽いものが投げやすくなるケースもあります。3代目マックスにシャロースプールを組み込んだ人の話によれば、4g程度のリグは問題なく扱えるレベルに仕上がっているのだそう。

某通販大手でブラックマックス4(MAX X)の価格が¥8,525でした(思ったよりは高いかな)。AMOのシャロースプールは¥3,918(2021.5.29時点)でしたので¥12,443が仕上がり価格ということになります。

極端に軽いものを使うということでなければ補欠のリールとしては十分なレベルでしょう。人によっては予算内で複数台を準備できた方がメリットが大きい場合もあります。ただ、MAXシリーズはフレームもグラファイト製なので、剛性がうんたらかんたら~という人は素直にレボシリーズが良いでしょう。

廉価版のリールの性能を上げるための専用パーツというのは日本のパーツメーカーにはない発想ですけれど、個人的には嫌いじゃないです。ノーマルとの性能差が大きく現れるのでそうした意味でも非常に面白い存在です。

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