SSブログ

この艶めかしさは越えられない。2 [Biwaa]

シンキングモデルを主力に展開していたBiwaaのSトラウト。世界的に見ればシンキングの方が需要があるのでしょう。数あるラインナップの中でもフローティングは7.5インチのニジマスカラーしか残っていませんでした。たったの1アイテムの1色のみ。これが完売したらフローティングはラインナップから消えるのでしょう。Sトラウトのフローティングモデルは絶滅寸前だったのです。

200531-1.jpg

でも日本のアングラーに支持されるのは絶対にフローティングだろうという自信がありました。私自身は7.5インチフローティングを実際にフィールドに持ち込んで使っていました。あえて人目に付くように、ボートの準備中や後片付けの時に軽く投げて泳ぎをチェックしたりしていたのです。
するとその泳ぎの艶めかしさに驚く人が多く「それ、どこのメーカーの何という製品ですか?!」と聞かれることも多かったです。ボートシーバスの乗合船でもそうでした。そんなクネクネした泳ぎのスイムベイトは初めて見た、と。やはり誰の目から見てもこのスイムベイトの泳ぎは魅力的に映るんだと確信しました。

ですが1アイテムの1色しかないのでは話にならない。カラーバリエーションはもっと必要だし、サイズ的にはもう少し小さいものも欲しいところです。Sトラウトのフローティングモデルを充実させたい。そうすればこのルアーは日本でもきっと受け入れられるものになる。

早速Biwaa社のCEO、ヴィンセント氏に私の意向を伝えました。結果、カラーに関してはBiwaaの他モデルで採用している既存カラーであれば少量でもOKとの回答をいただき、日本のバス及びシーバスで使えそうな候補を上げていきました。
ダウンサイジングモデルに関しては、日本向けに生産するにあたってある程度の生産数が必要と言われてしまったのですが、これもスミスの会社内で何とか話を通してクリアしました(あまり良い顔をしないスタッフも居ましたが)。

そうした経緯を経て、いよいよ6.5インチのフローティングモデルと5.5インチのフローティングモデルの試作をBiwaa社に依頼しました。

ルアーのダウンサイジングを施すことにより、オリジナルサイズが持っていた本来の良さというものがスポイルされてしまうケースは少なくありません。自分が愛用していた他社製品も、オリジナルサイズのものは良いけれどその下のサイズは今一つです。果たして、7.5インチフローティングが持つ艶めかしい泳ぎは6.5インチや5.5インチで実現できるのか?駄目だったら断念するしかない。

210129-1.jpg

そして待ちに待ったサンプル品が私の元に届いたのは、折しもコロナ禍が拡大しつつあった2020年の春でした。

(つづく)

gill-bf.jpg
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。