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中国製リチウムバッテリーを考える・3 [その他]

私がアドバイザーの人に真っ先に言われた「リチウムバッテリーは間違ったものを購入してしまいやすいから気を付けろ」という言葉。リチウムバッテリーを知れば知るほどその言葉の重要性が理解できるようになっていきました。

まだまだリチウムバッテリーを選ぶにあたり、確認しておかなければならない箇所は複数存在するのです。

■ バッテリーの端子形状を要確認

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ボイジャーバッテリーの場合は本体からネジが出ています。ここに蝶ネジを回し込む。一方、リチウムバッテリーの場合はそのような仕様のものは見たことがありません。
リチウムバッテリーの端子の形状はおおよそ2種類に大別されます。そもそもこれは、以前にも記した汎用バッテリーボックスの仕様によるもの。

A.バッテリー端子にネジ穴が切ってあるもの

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端子の部分はネジ穴となっており、ここにボルトが付属しています。

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なお、販売店の写真ではギザギザのボルトが付いていましたが私の手元に到着したものは6角ボルトになっていました(汗)。製品自体の仕様変更によるものなのか、販売店が間違えたのかは不明。

B.バッテリー端子が金属製の凸であるもの

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車のバッテリーなどでは一般的な凸型端子ですが、エレキや電装品と接続するには別途ターミナルを用意して装着する必要があります。間違ってもバッテリーを買ってそのまま釣り場に持って行ってはいけません。現地で途方にくれますので。

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なお、バッテリーによってはアンダーソン風のワンタッチコネクターが付属しているものがあります。これを活用するのであれば端子部分には接続しっ放しになりますので端子はどのような形状でも構いませんが、私はこれを使わずにボルトで端子に接続するようにしました。同じように、端子に直接接続することを考えているのならば、端子はシンプルにネジ穴が切削してあるものが良いでしょう。

まぁ、どのタイプを買っても使えないという事はありませんが、購入するにあたってはボイジャーとは端子が違うという程度は知っておいた方がいいでしょう。

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中国からリチウムイオンバッテリーを購入すると充電器がセットになってきます。また、付属してくる充電器も極めてシンプルなもの。

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シュマッカーやACデルコのAD002といったディープサイクル用のバッテリーチャージャーを使ってきた人間からすると、充電器の簡素さに驚かされます。バッテリーの充電器というよりもむしろ携帯やデジカメの充電器に近いものがあります。

但し、実はここにも落とし穴があるのです。中国製リチウムバッテリーを間違えずに購入すること、これって本当に難しい(汗)。

■ 充電電流(A)は要確認

買うべきバッテリーのタイプは決まった!さぁ、ポチッと行こうか?いや、ちょっと待った!!充電器の仕様はちゃんと確認しましたか?
というのも、同じバッテリーでも付属の充電器のA数が異なることがあるのです。販売店側でセットにする充電器のAをそれぞれ決めているのかもしれません。

以下は全て12V100Aのリチウムバッテリーに付属する充電器に関する記載です。

まずはこちらの表の見方を記しておきます。

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Standard Charge Current というのは標準充電電流で、おおむねこれに合った充電器が付属されています。この表の場合は10Aの充電器が付属となっています。
Charge Time under Standard Charge Current というのは10Aの充電器で空の状態から満充電までに要する時間です。10時間と書かれていますね。つまり100Aのバッテリーを10Aで充電すると10時間、100÷10=10ということです。
ただ、1日の釣りを終えてもバッテリーが空ということはないでしょうから実際にはそこまで掛からないです。バッテリーの60%を使用したということであれば6時間という事になります。あくまで目安ですけれど。

こちらも同じバッテリー(12V/100A)なのですが違う販売店での充電器に関する記載内容となります。

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こちらは何と付属する充電器が3A。空の状態からフル充電まで30時間掛かると記載されています(計算上は33.3333時間が正しい)。仮にバッテリーを60%消費した段階から充電をしたとしても20時間掛かることになります。それはさすがに充電時間が掛かり過ぎ(汗)。一晩で充電出来ないというのは釣り用途としては問題でしょう。

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場合によっては5Aや6Aの充電器が付属している場合もあります。充電電流が低いほど充電に時間が掛かってしまいますので避けた方が賢明です。10A以上の充電器がセットになっているものを選んでおくのが無難です。

■ 充電器に加えて「充電器への接続ケーブル」がある

一般的なバッテリーを充電する際には
1.バッテリーにバッテリーチャージャーを接続する。
2.バッテリーチャージャーをコンセントに差す。
この2工程で済みます。バッテリーとバッテリーチャージャーの2つがあれば充電できます。

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リチウムバッテリーに関してはもう1つのパーツが必要です。それはバッテリーと充電器を接続するための「接続ケーブル」です。充電器は直接バッテリーに接続することが出来ません。この接続ケーブルを介して充電器とバッテリーを接続します。

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充電の際の全体図はこうなります。

■ 充電器のプラグ、どれを選べばいい?

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中国からリチウムバッテリーを購入する際、充電器のプラグの形状に関して指定が必要となります。Battery Discharge Plug と Charger Plug の2つを選択する必要があります。

これって一体充電器のどこの部分を指しているのか?

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Charger Plug というのは充電器のコンセントに差す部分です。日本で充電するのですからBを選びます。

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Battery Discharge Plug というのは接続ケーブルと充電器を接続する部分の事です。お好きなものをどうぞ。自分はCを選びました。

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安易にポチると痛い目に遭う、それが中国製リチウムバッテリーでもあります。下調べは入念に行いましょう。

(つづく)

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