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中国製リチウムバッテリーを考える [その他]

レンタルボートあるある話。
久々にホームレイクに出かけてみたらもの凄い減水。桟橋までがメチャクチャ遠くなっている(汗)。あそこまでクソ重いバッテリーを運ぶのかよ・・・

自分はもう50歳のオジサン、そろそろラクな人生を送りたい(涙)。しかし低所得者の自分には国内で販売されているリチウムバッテリーはとても手が届かない。

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そこでとうとう中国からリチウムバッテリーを購入してしまったのでした。
色々な人に「それって平気なの?」「危ないんじゃない?」と言われましたけどしょうがない、だって自分にはそれしか手段がないんですもの。でも逆に背中を押してくれた人もいます。暗中模索状態の自分に対して色々と教えていただきました。もちろん自分自身で悩んだり調べたりもしながら対象を絞っていきました。これが果たして正解なのかはこれからもっと使い込んでみないとわかりませんけど。

一般アングラーの中にも中国からリチウムイオンバッテリーを取り寄せて使うケースが少しづつ増えてきているようです。どこかのメーカーが価格を抑えた製品を発売しない限り、今後もますます増えていくでしょう。
これから中国製のリチウムバッテリーを買うことを検討している人は誰もが通るであろう道でしょうから、自分がアドバイザーの人に教えていただいたこと、自分で調べてみてわかったこと、色々とまとめてみようと思います。

ですが、中国製リチウムバッテリーに関してはこうして紹介している私ですら決してお勧めはしない商品です。購入の際はくれぐれもご自身の判断・責任の上で行うようにして下さい。

私が買ったLiFePO4の12V100A、充電器込みで$398。日本への送料$178.95。これを安いと感じるか、信頼性に欠ける商品にそこまで出せないと考えるかはあなた次第です。

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私がアドバイザーに真っ先に言われたことは「リチウムバッテリーは間違ったものを購入してしまいやすいから気を付けろ」というものでした。それは一体どういうことでしょうか。

■ 見た目が同じでも中身は別物?

ボイジャーバッテリーであれば容量(80A、105A、115A)によりサイズが違いますし、オプティマバッテリーにしてもタイプによって色が違います。そのためかバスアングラーはついついバッテリーを外見で判断してしまいがち。でもリチウムバッテリーは外観ではなく必ずスペックを見て購入することが大事です。

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この2つのバッテリー。同じメーカーの製品だし、どちらも12V100A。外見は全く同じで見分けがつかない。でも、違うバッテリーです。

リチウムバッテリーは汎用性のあるバッテリーボックス内に基盤やセルを入れているだけなのです。イメージとしては自作PCに近い。バッテリーによっては60Aも80Aも100Aも同一のバッテリーボックスを使用しており見た目には全く変わりません。電流以外の性能面においても同様で、同じバッテリーボックスを使用していて外見が同じでも性能が違ったりします。異なるメーカーが同じバッテリーボックスを採用している場合もあり、当然のことながらこれも外見上は全く区別がつきません。必ずスペック部を読解して選択することが重要です。

■バッテリーボックスを知る

バッテリーのスペック説明に入る前に、バッテリーボックスの種類について記しておきたいと思います。

バスアングラーがリチウムバッテリーを選ぶ際に最も留意しなくてはいけない部分は防水性です。何せ、リチウムは水と反応して発火する恐れがあります。ですが残念なことにボイジャーバッテリーほどの完全防水を実現しているリチウムバッテリーはありません。ですので、なるべく浸水の恐れが少ないバッテリーケースのものをチョイスし、さらにそれを容器に入れて使うという"マトリョーシカ方式"をとることでリスクを減らすというのが賢明な選択です。

そこでまず知るべきは、バッテリーボックス自体の防水性。また防水性が万全でないものはどこからどう浸水する恐れがあるのか。そしてマトリョーシカ方式が出来るケースを選ぶこともポイントです。

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こちらは電極が出ているだけのシンプルなタイプ。防水性をうたっているバッテリーの多くはこのボックスを使っています。正直言って造りはチャチい。でも確かにこのタイプは蓋と本体の接合部くらいしか浸水の恐れはありません。

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蓋の裏側はこんな感じ。このボックスは水没でもさせない限りは問題がなさそうです(電極のネジ穴が貫通しているように見えますが貫通はしていません)。

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蓋と本体の接合部をシールドすればほぼ万全かもしれません。40cmサイズのバッカンにも入るのでマトリョーシカ方式も大丈夫です。

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こちらは取っ手が付いているタイプ。持ち運びには絶対にこれはいいでしょう。でも、蓋を裏から見てみると・・・

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はい、取っ手の付け根に穴が開いています。ここから浸水しますね。雨の日はマトリョーシカ方式でバッカンやボックスに入れないと駄目です。

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こちらはダブルの取っ手が付いているタイプ。

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蓋を裏返してみると。取っ手の根元を裏側からピンで固定していることがわかります。これもここから浸水しますね。これまたマトリョーシカ方式が必須ですが寸法の関係で容器は考えなくてはいけません。

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ちょっと変わり種のアタッシュケース型。さすがにマトリョーシカ方式は不可能。でもこれ、ウォータープルーフとされているではないですか。では、中身は?

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確かに合わせ面にゴムパッキンが入っています。防水と言えば防水ではあります。ただ、IP68等の表記はないので過度の期待はしない方がいいでしょう。それにしてもアタッシュケース型の多機能なこと。インジケータに充電ポートまで付いています。

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それがない状態がこちら。当然のことながら穴だらけ。気のせいか穴の形状も少し歪んでいるような?ここから浸水する可能性もあるんじゃないのかな。余計な機能が付いていればいるほど浸水リスクも高くなります。

でもこのアタッシュケース型、何と電動船外機用のバッテリーに採用されているんです。こんなカタチ、狭い船内で置き場に困るし、マトリョーシカ方式が出来ないし、何のメリットがあるのやら。ちなみに開閉が容易とされているのですが、リチウムバッテリーを開けたりするのは生産工場の人ぐらいだと思いますけど・・・。

何種類かのバッテリーボックスを紹介しました。自分の選択基準は「余計なものは付いていない」でした。取っ手1つにしても浸水原因になり得る。余計なものは付いていないほど浸水のリスクは減らせると考えました。ただ、あくまで私の場合の選択理由ですので参考程度として下さい。

でも、いずれにしろバッテリーボックスって案外薄いんだなぁと思いました。落としたりぶつけたりしたら割れてしまう可能性もありますね。気を付けないと。

(つづく)

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