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コロっと、コロット。4 [製品開発]

通常、ルアーの開発を進めるにあたってはフィールドテスターの方々に意見を聞いたり、協力を仰ぐのが通例です。私自身もそれを一番重視しているのは間違いありません。

なお、現在スミスのバス関係のフィールドテスターに関してはJB,NBC,WBSといったトーナメンターの人にお願いしています。
トーナメンターは道具を見る目が一般の方よりもシビアです。それが自身の成績にも関係してくるのですから当たり前ですね。何より、ハイレベルなアングラーの集団の中に身を置いているわけなので周りから見聞きする情報も洗練されている。だから、より突き詰めた意見をもらえる。

ただ、コロットSRに関してはトーナメンターの人達の意見はほぼ伺っていません。方向性が違うと思ったからです。

日本のトーナメントではハイプレッシャーの状況下で結果を残す必要があります。シャロークランクにしてもハイアピール系のものが不利になることが少なくない。日本ではバルサ製のハイアピールクランクがウイニングルアーになりにくいというのも、その辺りに理由があります。

にも関わらず市場においてはバルサ製クランクも高い需要があるわけです。それは一体なぜでしょうか。理由は簡単、一般アングラーはそれでちゃんと釣っているからなのです。
ある意味、トーナメントというのは特殊な状況下での釣りです。ほとんどの場合ハイプレッシャーで釣れない中での釣りになる。トーナメントレイク自体もポテンシャルが低下している場合が多い。
一方、一般アングラーは少しでも多く釣りたいと考える人が多いはずです。となると必然的に、釣れる確率がより高いと思えるフィールドで釣りをする。

トーナメンターと一般アングラーではルアーに求める要素が違うということです。その目的が「釣るため」で共通しているにも関わらず、です。

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コロットSRでは一般アングラー目線で釣れるシャロークランクを目指しました。レスポンスの良いワイドウォッブル。泳ぎや波動は強い部類のシャロークランクです。

潜行深度は、計測値としてはMAX1mを記録しましたが実用範囲としては60cm程度までのシャローレンジが活躍の場となります。ロッドを立ててゆっくり引けばウェイクベイトにもなる。もちろんミディアムリトリーブでガンガン引きまくるのも良いです。
外観的な可愛らしさは仮の姿、実際のところ、容赦なくバスを狩る漁具として開発を進めていきました。

マッディーシャローのバンク沿いをアップテンポに攻めていく。
水深の浅い皿池で、遠投して広い範囲で探ってみる。
リザーバーのティンバーエリアに投げ込んで、枝にぶつけながら上層を引いてくる。
消波ブロックに当てながら、その隙間を通してくる。

190507-2.jpg

コロットSRはそんな状況下ではきっと効きます。そして時にはバスが翻ってアタックしてくる様子が目に入ってくるかもしれません。

是非、コロットSRでエキサイティングなシャロークランキングを楽しんでみて下さい!!

(おわり)

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