コロっと、コロット。3 [製品開発]
50mm弱のサイズで丸い形状のクランク。これだけ聞くとコンパクトなクランクベイトを想像する人が多い事と思います。
ですが、写真上の荒削りした状態でのバルサ片も全長50mmです。50mmというサイズ制限内であってもこれだけボリュームのあるデザインにすることも一応は出来るのです。
まぁ、これは浮力が高過ぎて潜らせることが出来ませんので実用的ではありませんが。
50mm弱のサイズで丸っこい形状のシャロークランク。ありがちなスペックなようでいて、実はこれほど設計が難しいルアーもありません。何も考えずにルアーを作ると、必ずある壁にブチ当たる。
まず、横幅のあるルアーというのは魚が横方向からアタックしてきた際に弾いてしまうケースが少なくないのです。カバーに対するスナッグレス性能に秀でている反面、魚も掛かりにくくなってしまうというわけです。フックサイズに関して具体的に記すと、#8では駄目で#6を使わなくてはいけない。
ところが、50mmという範囲内に#6フックを前後に装着するとフック同士が絡まるという事象が発生する。つまりは間隔が足りないのです。
この問題、どう改善したらいい?間隔を確保するためにルアーの全長を伸ばす?或いは#8フックでもフッキング率を高めるためにボディーを薄くする?・・・ね、既にこの時点で「50mm弱で丸い」という根幹の部分を崩さざるを得ないわけです。
コロットSRの場合は特殊なパーツを使うことでこの問題を解消させました。腹部・後部に横向きのエイトカンを採用しました。こうすることで前後への移動幅を抑え、フックの絡みを防止しています。
小さくて丸い。それを具現化するのは一筋縄では行かなかったという事です。
(つづく)
ですが、写真上の荒削りした状態でのバルサ片も全長50mmです。50mmというサイズ制限内であってもこれだけボリュームのあるデザインにすることも一応は出来るのです。
まぁ、これは浮力が高過ぎて潜らせることが出来ませんので実用的ではありませんが。
50mm弱のサイズで丸っこい形状のシャロークランク。ありがちなスペックなようでいて、実はこれほど設計が難しいルアーもありません。何も考えずにルアーを作ると、必ずある壁にブチ当たる。
まず、横幅のあるルアーというのは魚が横方向からアタックしてきた際に弾いてしまうケースが少なくないのです。カバーに対するスナッグレス性能に秀でている反面、魚も掛かりにくくなってしまうというわけです。フックサイズに関して具体的に記すと、#8では駄目で#6を使わなくてはいけない。
ところが、50mmという範囲内に#6フックを前後に装着するとフック同士が絡まるという事象が発生する。つまりは間隔が足りないのです。
この問題、どう改善したらいい?間隔を確保するためにルアーの全長を伸ばす?或いは#8フックでもフッキング率を高めるためにボディーを薄くする?・・・ね、既にこの時点で「50mm弱で丸い」という根幹の部分を崩さざるを得ないわけです。
コロットSRの場合は特殊なパーツを使うことでこの問題を解消させました。腹部・後部に横向きのエイトカンを採用しました。こうすることで前後への移動幅を抑え、フックの絡みを防止しています。
小さくて丸い。それを具現化するのは一筋縄では行かなかったという事です。
(つづく)
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