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2019-03-11 [東日本大震災]

1年のうちで1番色々な事を考える日は、多分今日です。

自分は被災者でない、他県の者です。何度ボランティアで現地に足を運んでいたからといって、余所者であることに変わりはない。壮絶な経験をしたわけではないし、この世のものとは思えぬような悲惨な光景を目にしたわけでもないし、大切な人を亡くしたわけでもない。住居や財産を失い生活に困窮しているわけでもない。
だから余所者は決定的に違うのです。どれだけ被災者の事を思い、その側に立とうとしても。そこはしっかりと自覚していなくてはいけない。

被災地の人もまた一様ではない。
辛い経験をして未だに苦しみや悲しみから抜け出せない人もいれば、今ではほぼ通常通りの生活に戻り、被災者扱いされることを嫌う人もいる。震災を風化させたくないと願う人もいれば、思い出したくない、触れて欲しくないという人もいる。

そうした面において、ここ数年で現地の人と接する難しさを感じる機会が何度かあった。以前からの知り合いであれば別にいいのですが。

けれども東北の人達は基本的に人柄が穏やかで優しい。他県の人が足を運べばもてなそうとしてくれる。例えそれが自分たちに余裕のない時であっても、です。

どれだけ現地に寄り添っても、被災地の人にしかわかり得ない想いがある。分かり合える者同士だけで思いを共有する時間もまた必要だと思う。

3月11日、そしてお盆。余所者である自分はあえて距離を置き、遠方から黙祷を捧ぐ。
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