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素晴らし過ぎる剣山チューン・3 [タクティクス]

剣山チューンには素材により向き不向きがあります。

まず、ソルトがぎっしり詰まったゲーリーヤマモトマテリアルには向きません。やる必要がないし、素材自体が脆くなり過ぎてしまいます。

一方、塩もフレーバーも全く入っていない素材のもの。昔のスライダーワームやギドバグ、ネオンワームなどはこれに属しますね。これらに剣山チューンを施す事で素材が柔らかくなり、後処理でフォーミュラを浸透させることも出来ます。ですが、チューン後に割いてみるとわかるのですが素材内がイマイチスポンジ状にはなっていません。

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一番向いているのがソルトイン素材のワームです。これを剣山で刺しまくると表面に塩の粒が浮き出てきます。つまり、剣山チューンによって内部の塩が部分的に抜けてしまうのです。しかしこれによって素材内に多数の空洞が生まれます。結果としてスポンジ状にすることが出来る。ですので、ZOOM(SALT ADDEDもしくはSUPER SALT PLUSの表記があるもの)やパフォーマンスベイト(虫系除く)などには非常に向いたチューニングと言えます。

では昨日に引き続き剣山チューンの具体例を記します。

【具体例:BFシュリンプ2.8インチ】

小型のホッグタイプ。これをスモラバトレーラーに使うつもりであればボディーに剣山チューンは施さない方がいいです。ワームがズレやすくなります。ダウンショット等、一般的なリグに使用する場合は剣山チューンが生きてきます。BFスイミーシュリンプ、根魚大将2.8インチにも転用できます。

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BFシュリンプ2.8インチには#4のオフセットフックがマッチしますのでフックが干渉しない位置に剣山チューンを施します。

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これだけ小さいワームですので、ハーフ剣山が必須。背面5~6回、裏返して腹面を5~6回、剣山を突き刺します。

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3.4インチ同様、私はアームにも剣山チューンを施します。こちらはハーフ剣山ではなく普通の剣山を使います。

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表面10回、裏面10回。それを左右のアームに施します。まぁまぁ手間が掛かりますが、その価値はあると思っています。

【具体例:スパイニークローラー】

スパイニークローラーですが、正直言うと剣山チューンなんてしないでいいです。といいのは、普通のストレートワームと違ってとにかく水を受けてよく曲がるワームなので、これをさらに柔らかくしてしまうと曲がり過ぎてしまうからです。

ズバリ、剣山チューンド・スパイニークローラーは「放置」用です。

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剣山チューンを施す範囲ですが、ワッキーリグでマスバリとネイルシンカーを使う場合を想定すると、マスバリをセットする範囲内、そしてネイルシンカーを入れる頭部周辺は避けるようにしましょう。もちろん、ジグヘッドワッキーで使うとなったらまた話は違います。

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フックの刺し位置からテールにかけての範囲は広いので、通常の剣山を使ってとにかく刺しまくり。ワームを少しづつ転がしながら360度、剣山チューンを施すようにします。

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一方、フックの刺し位置とネイルシンカーの刺し位置の間は間隔が広くはありません(人によって、ネイルシンカーのウェイトによっても変わってきますので一概には言えませんが)。この場合はハーフ剣山の出番です。こちらもまたワームを少しづつ転がしながら360度剣山チューンしてあげましょう。

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(手前のものがチューン後、奥のものはチューン前のもの)
ストレートワームの場合は剣山チューンを施すことによって全体的な柔らかさも生まれます。チューン前とチューン後の違い、わかるでしょうか。

但し、ワームは柔らかければいいというものでもありません。剣山を刺す回数を抑える事で柔らかさの調整も出来ます。ご自身の好みに合った仕上がりを模索してみても楽しいはず。

ワームのポテンシャルを一気に引き上げることが出来る剣山チューン。これから冬にかけては欠かせないものになるはずです。発案者の穂崎裕太さんに敬意を表しつつ、私自身もありがたくその恩恵に授かっていこうと思います。

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