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温存レイクの可能性 [物申す!]

オオクチバスは年々減り、釣れなくなってきています。特に歴史の長いフィールドほどそうです。
参加者の半数以上がノーフィッシュで終わるなんていうトーナメントレイクも今では珍しくなくなった。自分は、そうしたフィールドでは数年間トーナメントの開催は見合わせるべきだと思う。資源があってこそのバス釣り、バストーナメントだと思うから。

既にバスの個体数が激減し、釣り自体が成り立たなくなりつつあるところも増えてきた。一度減ったバスがその後に大きく個体数を盛り返すようなことは過去の事例を見ても期待は出来ない。仮に養殖バスを放流したところで一時凌ぎでしかないということは山中湖や河口湖が証明している。養殖バスは根付かない。

大正時代に移入され、昭和にかけて生息域を拡げたオオクチバス。そして平成は各地の個体数が安定や減少へ向かった時代と言える。この先、新たな水域でオオクチバスが繁殖するという可能性はほぼない。そうした時代はとうに過ぎた。

オオクチバスが激減した理由は1つではないのでしょうけど、一番大きな要因は釣り人が容赦せずに釣ってしまうことでしょう。リリースをしたとしても一定数は死ぬ。その積み重ねがオオクチバスの個体数を減らしてきた。自分もそれに加担している一人であることを否定は出来ない。

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埼玉県が非常雇用基金を活用して県内各所でバスの駆除を実施した際、オオクチバスが一番捕獲できていたのは秩父にある浦山ダムでした。どうしてこの湖にはオオクチバスが多く生息しているのでしょう?
その答えは、この湖ではバスが釣り人に釣られていないからです。この湖ではバス釣りが禁止されている(他の釣りは可)。釣り人の居ない湖では、バスは温存される。

おととしから昨年にかけて、房総ではバス釣り客に貸しボートを解禁する湖が次々と現れました。それまではヘラ釣り客にしかボートを貸してはおらず、バス釣りの人は貸しボートでの釣りは出来なかった。
バスが移入された時期としては決して新しい湖ではない、けれどもこれまではオオクチバスがほとんど釣り人に釣られることがなかった湖。蓋を開けてみたら案の定物凄く釣れる。やはり温存されていたんですね。

実は日本にはまだまだオオクチバスが数多く温存されている水域が何箇所もある。それが「釣り禁止」「ルアー釣り禁止」の湖です。

房総の場合は後者に近いフィールドがバス釣り客にも開放されることで新しいフィールドが生まれた。廃業寸前だった貸しボート屋さんを始め近隣のコンビニや飲食店などが大きく潤う結果となった。連動して、関東近郊の釣具店もバス釣り用品の売り上げを伸ばした。

釣り禁止のフィールドを開放することは難しいけれども、ルアー釣り禁止のフィールドを開放することだったら出来るかもしれない。そもそも房総の湖だって、ヘラ釣り客の減少が貸しボート店の経営を困窮させていた。同じような場所は他にもあるんじゃないか?

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(写真はイメージです)

そう考え、とある湖の管理者の方と漁協の方から話を伺っていました。この湖は現在はヘラ釣り主体で、ルアー釣りは禁止されている。冬場はワカサギ釣りも出来るが、昨シーズンは諏訪湖産のワカサギが入手出来ずに解禁することが出来なかった。
現状どうなんでしょう?ヘラの人が減ってボート店の経営が苦しいとか、ないですか?

話を伺った結果、房総の湖とは違い、この湖はまだまだヘラ釣りの客で賑わっており収入面ではさほど困っていないということがわかりました。それならば今はいい。あえて別のものを提案する必要もないですから。ただ、房総の事例に沿える可能性のあるフィールドがないかどうかというのは常に私の頭の中にあります。

でもあいにく私自身も微力だし、全国各地の湖に詳しいわけでもありません。各地にいるバス釣り関係者がそれぞれ動いてくれたらな・・・。私と同じくバス釣りで飯を食っている人、大勢いるはずなんですけどねぇ。

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