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バスアングラーと家庭崩壊 [物申す!]

突然、知人が釣りを休止することになりました。
その人はシーズン中の休日はほぼ全てを釣りに費やし、平日でも帰宅後には自宅近くでナマズを狙い、ボートも複数所有し、タックルの購買量も並じゃない。勿論仕事はしっかりこなしていますが、ほとんど釣りの事しか頭にないのでは?と思えるほどの釣りクレイジー。そんな人が突然釣りを休止せざるを得ない状況になった。長年釣りを続けている人が徐々にモチベーションを失っていき、自然消滅的に釣りを止めるのとはわけが違う。

その原因は家庭が崩壊寸前だったことにありました。奥様から釣りを休止するよう促された。
ただ、奥様は釣りを嫌っていたわけではなく、長年に渡って旦那さんが釣りに行ける環境を作り、家庭を支えてきた。ですので奥様がそれを口にするのも相当な覚悟があったものと思えます。けれども子供たちの進学を控え、背に腹は代えられない覚悟で伝えたのでしょう。それが伝わったからこそ、知人も釣りを休止することを決めた。
今まで釣り中心の生活を送ってきた人が釣りを止める、これは人生の楽しみを丸ごと放棄するに等しい。奥様の覚悟に応える決断をした知人もまた、相当な覚悟が必要だったはずです。

ただ、知人は家庭崩壊を寸でのところで食い止めた。それが出来る人間だったのは幸いでした。

私自身は仕事柄、数多くのバスアングラーと接してきました。そして痛感しているのは、バスアングラーには家庭を崩壊させてしまう人が非常に多いということです。

子供が居なかったり、或いは子供がまだ幼いうちは家族仲が良いものの、子供が成長し手が掛かったり教育費が掛かるようになると状況は一変する。
家事、育児、仕事。旦那が釣りに行っている間に奥様に掛かる負担というのは相当なものです。それが5年、10年と続いていくうちに奥様も限界に達してしまう。そしてその頃になると奥様は悟るのです。釣りなんて女遊びやギャンブルなどと較べたら健全な遊びだと思っていたのは大きな間違いだったことに。

特に家庭崩壊率の高いのはトーナメンターの人。

春先から秋にかけてトーナメントトレイルに参戦する。プラクティスも含めれば週末はほぼ釣りに費やすことになる。家族サービス?いやいや、順位を1つでも上げなくてはいけないのだからシーズン中はそんなことをしている余裕はない。勿論、オフシーズンにだってやらなければいけないことは山ほどある。

自分もサポート選手に対しては少しでも良い成績を収めて欲しいと思うし、それに向けて最大限の努力をしているのかどうか常に目を向けているつもり。タックルの要求だけはしてくるのに努力が足りないと思える人に対してはもっとしっかりやれと伝える。立場上そう言わざるを得ないし、たまには家族サービスをなんて甘い言葉をかけるつもりは毛頭ない。

それでもトーナメンターとしてあるべき道を進むのか、それとは違う人生を歩むのかはその人自身が決めるべきことです。中途半端が一番良くない。自身のためにも、スポンサーのためにも。

ただ、トーナメンターの人も家庭崩壊だけは避けた方が賢明です。慰謝料やら養育費やらで金銭面が困窮し、満足なプラクティスさえもこなせなくなり、必要とされるタックルすら満足に買えなくなり、成績を落とすばかりか下手をするとエントリーフィーさえも捻出困難になる場合がある。そうなった人を何人か知っています。こうなってしまったら本末転倒です。

かくいう自分も今はまだ独り身だからいいものの、決して他人事ではないんですが。

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コメント 3

オッちゃん

釣りをする人間は健全ではないのか(笑)
自分もそうなんだろうか…?
IKE-Pさんは結婚の予定があるんですか?
他人事ではないとあるので…。
興味本位ですみません。
by オッちゃん (2018-07-30 22:59) 

IKE-P

バス釣りは一般人からしたら考えられないくらいにお金を使いますからね。下手なギャンブル好きよりタチが悪いかも。
by IKE-P (2018-07-30 23:21) 

オッちゃん

自分は永遠にギャンブラーかも。
結婚するにしても、理解ある人は今の彼女だといいな。
by オッちゃん (2018-07-31 17:36) 

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