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何があった?!2 [その他]

年明けの正月休み、とある女子高生と会う約束をしていました。とある女子高生というのは、ボランティア仲間であるAさんの娘Eちゃん。

親戚にすら何も言わずいきなり消息不明になっていたAさん親子。まさか自殺とかしてないだろうな?!或いは夜逃げ?!それともまた都営住宅の家賃を滞納して強制退去を喰らったか?
普通の生活をしている人には想像できないかもしれないけれど、不治の膠原病を患い貧困家庭だったAさん一家には何が起きてもおかしくない。これまでは自分が何度か助けたけれど、自分が居なかったらAさん一家はとっくにホームレスになっている。

消息不明になってから4ヶ月ほど経ったある日、Eちゃんから連絡が入りました。久し振りに都内に出向くので買い物に連れて行って欲しいというものでした。ちなみにAさんからの直接の連絡は今もありません。こちらから連絡を入れても応答はなく返信もない。おそらくは鬱が悪化し何もやる気が起きないのだろうと想像します。Aさんも元々は明るくて活発な性格でしたが、鬱が酷くなってからはほとんど廃人のようになってしまった。

ただ、久しぶりに会ったEちゃんからAさん一家の近況を聞くことが出来ました。

AさんとEちゃんは、遠い場所に引っ越していました。都内からそこに出向くとしたら「遠征」と言って差し支えない距離。琵琶湖に行く方がよっぽど近い。Aさんは人と話をすることを非常にストレスに感じていたようなので、おそらくは誰も知り合いがいない場所に行ったのだと思う。

自分が案じていたのは、大学生だった長女のYちゃんと高校生のEちゃんが、それぞれ学校を辞めるようなことになってはいないかということでした。が、Yちゃんは都内で一人暮らしをしながら大学に通っているということと、Eちゃんも転居先で高校には通えているということを聞き一安心。学歴が全てじゃないとは自分も思うけれど、安定した収入が得られる仕事に就いてもらい、世間一般平均レベルの生活水準で暮らせるようになってもらいたいと願っているからです。

ちょっと会わない間に、Eちゃんは金銭感覚にシビアになっていました。これまでは周囲の大人からお小遣いをもらうだけだったのが、転居先ではアルバイトを始めていた。思い通りにお金を稼ぐことがどれだけ難しいか実感するようになったのでしょう。
Eちゃんには突出していた趣味がありました。昨年は雑誌の表紙を飾ったくらい。でもそれも、お金が掛かるからという理由で辞めてしまったのだそう。

まだ高校生なのに経済的な理由で好きな事を辞めざるを得ないというのは自分には考えられない。自分の家もお金持ちではなかったけれど、自分はバイトで得た収入をひたすら趣味や遊びに注ぎ込むことが出来ていた。大学生の頃には車に乗って、アルミボートも買って、トーナメントにも出場したり。就職して収入が安定したらもっと釣りに行きたいと思っていたし、実際にそうすることも出来た。

時代が違うと言われればそれまでなのかもしれないけれど、自分は恵まれていたと改めて実感します。

Aさん自身の体調が回復し、復職して生活を自立させるという事は、この先まずない。それどころか下手をすると近い将来に介護を要することになる。社会の保障が変わらない限り、ずっと貧困生活からは抜け出せない。せめて息子さんと2人の娘さんには貧困の連鎖を断ち切り、普通の生活を送って欲しいと願っています。

普通の生活をするというのは決して当たり前のことではないし、ましてや趣味を楽しむ余裕があるというのは本当に幸せな事なのです。

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