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茨城県内水面の放射能汚染状況・7 [放射能汚染]

8/9に環境省より、茨城県内の公共用水域の放射性物質モニタリング測定結果が発表されました。(PDFファイル)

しかし、毎回書いている気がしますが、今回発表された内容は5月に採取・測定されたもの。リアルタイムの結果発表は無理にしても、もう少し早めの公表であれば尚良いと思うのですが。

前回(4/19公表・2月採取調査分)と比較して約3ヶ月のスパンがあるわけですが、北浦水系においては放射性物質の測定値が上昇した箇所が複数あります。

巴川 159 --> 410bq/kg
大洋川 172 --> 320bq/kg
山田川 190 --> 304bq/kg
雁通川 166 --> 211bq/kg
流川 370 --> 530bq/kg


流入河川8箇所の測定地点中、5箇所において数値が上昇しています。半分以上の地点で数値が上昇しているというわけです。

神宮橋 95 --> 121bq/kg
外浪逆浦 93 --> 113bq/kg


湖心部の数値も上昇気味のところがあります。

北浦水系に関しては、数値として目立って高い場所は見当たらないが、汚染度合は上昇傾向にあると言えます。

一方、霞ヶ浦水系は逆で、ほとんどの箇所で放射性物質の測定値は低下傾向にあります。増加している測定箇所は数箇所しかありません。

一の瀬川 730 --> 840bq/kg
新川 2340 --> 4100bq/kg
花室川 570 --> 810bq/kg
前川 580 --> 630bq/kg
掛馬沖 270 --> 280bq/kg


霞ヶ浦水系において測定値が上昇している地点は以上です。ちなみに前川は過去最高値となっています。

霞ヶ浦水系に関しては、相変わらず幾つかの流入河川において汚染が深刻なところがあります。

園部川 430bq/kg
山王川 860bq/kg
菱木川 600bq/kg
一の瀬川 840bq/kg
新川 4100bq/kg
備前川 1770bq/kg
花室川 810bq/kg
清明川 1290bq/kg
小野川 960bq/kg


北部の流入河川で数値の高い傾向があるように見えますが、位置関係が近い河川でも数値が低い川もあります。しかし依然として新川の数値は霞ヶ浦水系では突出しています。

一方、だいぶ南側に位置しているはずの小野川の数値が気になります。小野川は調査開始した当初は200bq/kg台だったものがどんどん上昇してとうとうここまで来てしまった感があります。汚染物質の拡散具合が他の河川とは異なるようです。

霞ヶ浦水系は少しずつ数値が低下している場所が多いが、依然として高い汚染度合の場所があるので引き続き注視していく必要があると感じます。

原発事故から2年半近くが経過した今。もうだいぶ汚染も収まってきたんでしょ?という見方をされる人が多いと思います。が、結果は報告した通りです。残念ですが状況は改善してはいないというのが現実です。

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