SSブログ

日立市沖のスズキから1000bq/kg [放射能汚染]

やっぱりというか、福島原発の汚染水は海に流出していました。以前からその疑いは指摘されていたはずなのに、電力会社がそれをようやく認めたのが昨日。選挙が終わった直後のタイミングとなったのは果たして偶然か?

事故以降、色々不都合なものを隠蔽し、ホトボリが冷めた頃に公表するような電力会社、そして政府。国民の安全よりも、自分達の利権を優先させる腐った体質。そんな連中に、海も魚も安全ですなどと言われたところでそれを素直に信じる気持ちには到底なれない。

ただ、依然として海洋汚染が続いていることだけははっきりしました。

水産庁より、7月1日~7月22日までの間の 水産物の放射性物質調査結果が公表されました。福島県内の海水魚、そして猪苗代湖、桧原湖の魚からは相変わらず基準値超の放射性物質が検出されています。阿武隈川水系のアユやヤマメも然り。ただ、それらは今に始まったことでもないので、傾向として大きな変動があったわけではありません。

ところが今回、茨城県日立市沖においてとんでもないものが捕獲されています。それは何と1000bq/kgのスズキ。

スズキは魚食性の高い魚なので生態系の上位にいます。そのため生物濃縮により、これまでにも他の魚種と比べれば比較的高い検出値の個体がたびたび確認されてきました。銚子や日立市沖で採取されたスズキにおいても120、180bq/kgというのはこれまでにもあった。しかし今回ばかりは桁が違う。突出している。

これまでにも、宮城県内で採取されたクロダイなどでは突出して検出値の高い個体が出ることがありました。しかしスズキでここまで高い数値が出たのはこれまでに例がないと思います。

釣り人ならばご存知の通り、スズキの行動範囲というのは恐ろしく広い。タグを打ってリリースした魚がまるっきり異なる海域で再捕獲されたなんていう話も聞くし、海だけでなく川に遡上していく魚もいる。他の魚種と比べ、行動パターンが多岐に渡り過ぎていて読めない。海で獲れた魚だからといっても、もしかしたら数日前までは川で生活していた個体かもしれない。そして一般の人はそんなことは知らない。ほとんどの人が、スズキが川にいることさえ知らないのです。

出来ることならば、そのスズキがどのような過程でそこまでの放射能汚染を帯びることになってしまったのか調べられれば良いのですが。せめて胃の内容物だけでも調べていてくれたらと思ってしまいます。そこで何かヒントが得られていたかもしれない。

1000bq/kgのスズキが1尾獲れたということは、他にも同じようなスズキがいる可能性は0じゃない。現在、福島県はもとより岩手県、宮城県、茨城県、千葉県(銚子・九十九里沖)においてスズキは出荷制限ないし出荷自粛の措置がとられています。全体的な数値としてはほぼ基準値を下回り落ち着きつつあったのですが、時折こうした突出した検体が出てくる危険性を考慮すれば、スズキに関しては出荷制限の解除はまだ程遠い現状にあると考えておいた方が良いでしょう。

gill-spiny.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。