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釣具屋メモリー [メモリー]

私の実家は千葉県の船橋市にあります。ただ、一口に船橋市といっても広く、私の実家があるのは北部の方で、船橋の中心部よりも白井や鎌ヶ谷市に近いと言えます。

間違っても交通の便が良い場所とは言えません。最寄の路線は新京成電鉄というマイナーな路線で都心に出るにはかなり面倒。さらに私の実家は最寄り駅まで徒歩30分、バス停でさえも10分は歩く必要があります。そんな環境もあってか、私は高校まで自転車で35分、大学まで自転車で45分かけて通っていました(大学は途中から車で行くようになりましたが)。電車の定期券を所有したのは社会人になってからのことです。

そんな場所なものだから、釣具を買うのにも苦労していました。特に小中学校の頃は自転車といえどもそんなに遠くまで出掛けるわけにはいかず、限られた地元のお店で買い物をするしかありませんでした。

最寄り駅の商店街に、H口釣具店というお店がありました。こじんまりとしたお店で、しかも店の半分は観賞魚の販売をされていました。その販売されていた魚の中には、赤ちゃんライギョや赤ちゃんバス、さらには赤ちゃんブラウントラウトなどもいたように記憶しています。当時はなかなかルアーで魚が釣れない時代でしたから、こうした魚たちは当然の如く私にとっても憧れの魚たちで、水槽を前にしてこれらの魚に釘付けになっていたものです。

ここのお店はオリムピックさんの商品が主力で、フレクトライトミノーやエバンスのスプーンなどが売られていた記憶があります。それよりも、当時は鯉の吸い込み釣り用の仕掛けや練り餌(大ごい、さなぎ粉、鯉カレー)を買っていたかな。

そして、駅からは離れていた場所でしたが、鎌ヶ谷市にはIレブン釣具店(スペル的に正しくはEなのでしょうけどIと表記します)というお店がありました。ここは単独店舗で駐車場もあり、この界隈では比較的立派なお店と思いました。私の自宅からは自転車で20分ほどで行けました。

ここもエサ釣りが主体でしたが、ルアーの取り扱いもありました。どうやらシマノ色が強いお店だったようで、シマノのエクストリームモデル、コレクションモデルなどを販売されていました。エクストリームシリーズのルアーは比較的高価なもので当時の私には手が出ませんでした(¥1500前後だったかな?)。コレクションモデルのルアーはいくつか購入しました。

また、私が中学生の頃だったか、鎌ヶ谷市の外れの方にY崎屋というお店が出来ました。かなり細い道を入っていかないといけないような場所にあり、友達に聞かなかったらお店の位置が全くわかりませんでした。ここはご夫婦が経営されていた小さなお店で、ヘラが主体のお店でした。何せ数年後には、お店の横にヘラ大学という管理釣り場まで始めてしまったくらいですから筋金入りのヘラ釣り好きのご主人だったのでしょう。

しかしここはダイワさんの取り扱いをメインにされていたようで、ダイワのルアーも販売してくれていました。ここではバスハンターやドリンカー、ブルフロッグⅡ、シースネークなど、実に多くのルアーを買いました。ルアー用のリールもダイワ、シマノを中心に販売されており、学校内のバンタム派、ファントム派の多くはこのお店でリールを買っていたように思います。

いつも店番は奥さんがしていた気がしますが、釣りに関してはかなり疎い印象でした。それでもお店に小中学生が来てくれるのが嬉しかったようで、ダイワから新しいルアーが出ると仕入れてくれて「今度こういうのが出たよ」と私たちにいつも教えてくれました。今思えば、近所のルアー少年達のためにルアーを置いていてくれたのもしれません。

やがて私も高校、大学に進むに従って行動範囲も広くなり、地元のお店にはほとんど足を運ばなくなってしまったのだけれど、今でも残っている釣具屋さん、あるのかな?

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NO NAME

近所過ぎて笑いました 今は二軒共無き釣具屋ですね H釣具屋ではワームのばら売りスプーン スピナーなどよくにお世話になりました
by NO NAME (2012-09-23 00:07) 

IKE-P

早くも有力情報が!ありがとうございます。

やはりあの辺り、釣り場が近いわけでもないし、釣具屋さんが生き残るには厳しかったですかね。残念。
by IKE-P (2012-09-23 00:43) 

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