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ブチ切れメモリー・2 [メモリー]

昨日は船外機の修理にまつわる話を記しましたが、ボート関係のトラブルで最も多いものはエレクトリックモーター(以下、エレキ)に関するものでしょう。特に昔の機種は、本当に故障が多かった。

エレキはボートや船外機とは状況がやや異なり、ルアー関連に力を入れているショップでは普通に取り扱っているケースが多かったです。特にハンドコントロールのエレキは価格も手頃でこれを購入する人も多かった。私は最初からモーターガイドのフットコントロールを購入しましたが、一般的にはミンコタの65Mといった36lb程度のハンドコンエレキが一番人気だった時代でした。

当時はミンコタ、モーターガイド共にジャクソンさんが取り扱いをされていました。ストアウェイのバッテリーや、シューマッカーのバッテリーチャージャーに関しても然りです。ですのでショップとしても取り扱いやすい商品だったのは間違いありません。通常のロッドやルアーと同じように、メーカーに注文を出せばいいだけのことでしたから。

ですがこれもやはり、アフターサービスが出来るショップは限られていました。多くのショップでは修理品を店頭で預かり、これをジャクソンさんに発送し、修理依頼をするという流れだったように思います。つまり、ロッドやリールの修理と同じ感覚だったというわけです。結果的に、それなりに時間の掛かる修理だったのです。モノが大きいだけに往復運賃も馬鹿には出来ませんでした。のちにモーターガイドの取り扱いはエビスフィッシングさんに移りましたが、それでもディストリビューターに修理品を発送するという流れは変わりませんでした。さらに、パーツ在庫が無く、アメリカから取り寄せるなんてことになると、数ヶ月は待たされるケースもあった。

エレキの修理に掛かる時間というのは、当時のトーナメンターを大いに悩ませました。まさかエレキ無しではトーナメントに臨めない。シーズン中のエレキの故障というのは一歩間違えば大会への出場すら危ぶまれる可能性がありました。

ある時、私のエレキも調子がおかしくなりました。全く動かないような症状ではありませんでしたが変速の調子が狂ってしまいました。修理に出そうかどうか迷いましたが、エレキの不調が気になって試合に集中できないため、やっぱり修理に出すことにしました。

とはいえ通常ルートで修理に出したらいつまで掛かるかわかったものじゃない。しかし当時、正規代理店だったジャクソンさん以外に、池袋方面の販売店がモーターガイドの輸入販売をされていました。販売店に連絡を入れたところ了解を得る事が出来、ここにエレキを直接持ち込んで修理をお願いすることにしました。それだったら、多少は時間も短縮できるに違いないと考えたのです。

ところが、それから数週間が経っても何の連絡もありません。大会の日程もだんだんと近付いてきました。修理は出来ていますか?と電話で問い合わせたところ、まだしばらく掛かりそうだ、との事。とはいえ大会が近いこともあってそれ以上は待てない。調子が悪いままというのを覚悟で、ひとまずエレキを回収しに行くことにしました。

ところが販売店に行ってビックリ。私のエレキは事務所の中にずっと放置されてままとなっており、修理に着手したという形跡すら見られませんでした。どうやらずっと放ったらかしてあったようです。ここでも思わずブチギレ!・・・はしませんでした。その時事務所にいたのは何もわからなそうなオバチャンだったので、怒っても仕方がないと思えたからです。他の人だったら間違いなくキレていました。

エレキの修理なんて、今なら手馴れた業者であれば大した日数も掛からず直してくれる。故障しがちなパーツは店に在庫しており、その場で交換してくれる。何ともありがたい事です。昔は本当にエレキの修理にも散々苦労してきたのです。

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