ソフトルアー【1988】・3 [スミスルアー]
スミスでは古くからバーク社の製品も取り扱っていました。それはスミスの創業当初の頃からだったはずですが、1988年になってから新たにカタログ掲載された製品もあります。
【バーク・スプリットテールイール】
ご存知、スピナーベイトトレーラーの定番品です。僅かな水流変化も自身の動きに変えてしまう、それでいてトレーラー自体は水の抵抗をほとんど受けないのでスピナーベイトの遊泳姿勢に影響しない。まさにこのカタチはトレーラーとしての完成形でした。
しかしスピナーベイト自体の性能を相殺するイメージがあったのか、スピナーベイトにトレーラーを装着するという文化自体が消滅しつつあるのが現状です。確かにスピナーベイト自体の持つバイブレーション等をやや相殺しているのは事実ですが、元々スピナーベイトの動きというのは非常に単調なものです。私はトレーラーの装着も効果があると考えているのですが、これは古い人間の考え方なのでしょうかね。
【バーク・フロッグベイト】
バークといえばスピニングフロッグが比較的有名ですが、使い勝手に関してはこちらの方が良かったのではないでしょうか。動きを重視した脚の形状や、サイズ的にもベイトタックルで扱いやすいのはこちらでしょう。
このフロッグの目玉、リアル路線のつもりなのでしょうけど、どうにも、寝ている人の目蓋の上にマジックでイタズラ描きをした時の目に見えてしょうがないです。
バークというメーカーは、ヘビの頭を模したワーミングヘッドといい、このフロッグといい、程よいキモイ系?が個性なのかとさえ思えます。日本のメーカーには出せない個性ですね、好き嫌いは分かれるけれど。
【ジグヘッド各種】
フラグラブジグヘッドというのはスミスのオリジナルですが、塩入素材に対応したフック素材というのはある意味斬新でした。グラブにジグヘッドを付けっぱなしにしていても、多少白く粉を吹いてしまうものの、腐食してダメにはならない。今であればジグヘッドは外して保管、ワームは廃棄となるところでしょうけど、当時は私も結構ジグヘッドに付けっぱなしにしていたような。
ウィードレスフラグラブジグヘッドに関してはよくスーパーグラブをセットしてフリッピングで使っていましたが、ナイロン製のブラシガードはちょっと柔らか過ぎる印象があったので瞬間接着剤でガードの根元を固めたりして使っていました。当時、グラブをセットしてフリッピング用に抜群に良かったのはツインティーズのYガードジグヘッドでした。
【ラバースカート】
ワーム類ではないですがページ上被っているので記載します。当時の傾向として、スタンレーの打ち出したファイヤーティップを意識したカラーが多くなっているのが伺えます。時代的には丁度、フラットラバーからシリコンラバーへの過渡期といったところです。
カタログ掲載されている「カスタムスカート」はあまりにもコシがなくてフニャフニャだったので、私は好きではありませんでした。一方「プロモデルスカート」はおそらくバンブルビー社製のスカートのバラ売りだと思われますが、これはむしろ今の時代になって、欲しい!と思える一品です。
また、同ページ内に掲載されている「アンガム」という製品はラバースカートのベタ付き防止剤。シリコンラバーが台頭するに従ってそんな手間は無くなってしまいましたが、当時はスピナーベイトやラバージグのスカートの手入れというのは釣行後には欠かせないものだったのです。これを怠ると、ラバーが溶けて使い物にならなくなってしまったのですから。ちなみに私はベビーパウダーを使用していました。
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